内容説明
環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)としてすでに六七種類がリストアップされているが、驚くことに、その大半にエストロゲン(女性ホルモン)に似た働きが確認されている。そこで環境ホルモンの解明にストレートに役立つ研究として注目されているのがエストロゲンの発生内分泌学である。本書では、この分野のパイオニアである高杉暹博士の研究を受け継ぐ第一線の研究者たちが、最も関心の高い胎仔(児)・新生仔(児)、生殖(器官)、脳への環境ホルモンの影響に的をしぼって最新の話題を提供。また、今後の対策についても言及。
目次
序章 環境ホルモン研究の経緯
第1章 ホルモンとは何か
第2章 性ホルモンによって起こる異常
第3章 脳の発達と性ホルモン
第4章 環境ホルモンの影響
第5章 環境ホルモンへの対策