内容説明
“原爆投下決定”“東西冷戦”“キューバ危機”“ベトナム戦争”“ドル金兌換停止”“中東和平問題”“米ソ軍縮交渉”“湾岸戦争”など、トルーマンからクリントンにいたる歴代のアメリカ大統領たちは、どのような時代背景の中で、どのような課題に直面し、どのような決断を下してきたか。本書では、世界の運命に直結する判断を求められることさえ珍しくなく、そのリーダーシップに全人類的英知がしばしば要請されたアメリカ大統領の姿をテーマに、現代史の流れを辿ってゆく。
目次
プロローグ アメリカ大統領とは
第1章 ハリー・トルーマン(在一九四五~五三)
第2章 ドワイト・アイゼンハワー(在一九五三~六一)
第3章 ジョン・ケネディ(在一九六一~六三)
第4章 リンドン・ジョンソン(在一九六三~六九)
第5章 リチャード・ニクソン(在一九六九~七四)
第6章 ジェラルド・フォード(在一九七四~七七)
第7章 ジミー・カーター(在一九七七~八一)
第8章 ロナルド・レーガン(在一九八一~八九)
第9章 ジョージ・ブッシュ(在一九八九~九三)
第10章 ビル・クリントン(在一九九三~)
エピローグ 大統領選挙の風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
40
1997年、クリントン再選直後に著された、第2次世界大戦後のアメリカ歴代大統領の評伝集。著者は産経新聞記者として長くアメリカにいた様子。従って自身の見聞きした話も交えていて、コンパクトな評伝としては面白い。しかし現代史と言えるかというと、あちこち歴史的評価にブレを感じるし、そもそもベトナム戦争に対しての評価、あるいは日本の政治姿勢などについての評価が曖昧な印象。比較するのは酷かもしれないが、ハルバースタムの『ベスト&ブライテスト』の深みは期待できない。ちょっと大統領について知るには手頃ではあるが。2020/02/19
ジュンジュン
2
戦後に登場した歴代アメリカ大統領(トルーマンからクリントンまで)を紹介。やっぱりと言うべきか、当然と言うべきか一番面白いのは、戦争終結と冷戦開始を担ったトルーマンの項。後は徐々にトーンダウンしていく感じ。トルーマンの"The buck stops here"(「最終的責任は自分がとる」の意)…かっこいい。2018/02/03