丸善ライブラリー<br> 平安朝“元気印”列伝―『今昔物語』の女たち

丸善ライブラリー
平安朝“元気印”列伝―『今昔物語』の女たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784621050699
  • NDC分類 913.37
  • Cコード C0291

内容説明

この本は、『今昔物語集』の表現の魅力を掘りおこしながら、現代にも通じるたくましい女たちの話の数々を紹介したものである。

目次

あらぬ女をくどいた話―女が生き生き
美女に一杯くわされた話―性の話がユーモラス
たった一人で子を産む話―独特の語り口
女をおんぶして町中を行く話―事件がビジュアル
イガイガと赤児の泣く話―擬音語は欠かせない
悪女の色香にしびれた話―事件が謎めく
お婆さんを信じればよかった話―事件がスピーディ
自分の姿に仰天した話―動作で心を
なびかぬ女に焦がれ死ぬ話―事件がだんだん重大に

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

102
『今昔物語』をユーモアたっぷりに紹介する本。これはお勧め。かなり可笑しくて何度も笑った。特に一番目の「あらぬ女をくどいた話」は可笑しい。舎人の男が稲荷伏見の初午の日に、きれいな女性に会って浮気心を誘われるのだが、とんでもない結末が待ち受けている。この物語で描かれている女性の逞しさに喝采したくなった。「イガイガと赤子の泣く話」は興味深かった。この章では『今昔物語』で擬音語が効果的に使われていることが紹介されている。「イガイガ」と赤ん坊の泣き声のことだ。今の表現の仕方と異なっているが、実感がこもっている。2018/05/04

Ryoichi Ito

5
「今昔物語」から9編の説話を取り上げた。多くは,一組の男女,いやなんともしたたかな女が主人公。男はみな道化。たとえば,浮気が奥さんにばれてとっちめられる話。好色な婦人科の医者が美人の患者にだまされる話。修行を積んだ聖人が女に惚れて神通力を失う話。女盗賊の色香に迷う侍の話。ハンサムなプレイボーイが美女にもてあそばれ焦がれ死ぬ話...等など。女性は古今東西つよい。今昔物語の語り口はとても現代的だ。 2021/11/20

ワッピー

4
今は昔、今昔物語の好きなるワッピーなるものありけり。その昔は文庫など通読しけれども、今は老いて目も薄くなりてけり。このような読みやすい今昔ネタの本は今でも大好きです。殿上人の雅やかな世界と対比しての「たくましく生きる」というのは、ワッピー的にはちょっとずれる気がしますが、自ら一人の力で世を渡っていかざるを得ない女たちのあっけらかんとした割り切りとしたたかさは痛快です。とはいえ、物語に書き残されたぐらいにレアなケースなのか、よくあることだったのか?今昔の表現法や文章技法の解説も面白い、二度おいしい本でした。2018/05/20

びっぐすとん

1
図書館本。前に読んだ「すらすら読める今昔~」と内容的に重複している部分が多く残念、せっかく今昔には沢山の話が載ってるのだからいろんな話から紹介して欲しかった。「まずは自分が今日を生き延びる」という厳しい時代にシングルマザーになった女房の話は現代でも同じようなニュースやってるし、「源氏物語」ではけっしてわからない庶民の暮らしが浮かんできた。けど「女たち」って銘打ってる割に元気印の女の人はあんまり出てこなかったような・・?2016/10/05

1
面白い。が、一貫して女性たちについて書かれているわけではないのに注意。 平安時代はどうしてき宮廷文学などに重点がおかれているので、庶民について書かれたものがなかなかない。というか資料自体が少ない。 ので、実際のところ彼ら、特に女性がどんな感じだったのかをなんとなく知るのにいいかもしれない。まぁ強い。 今昔独特の文体も、読みやすく整理されて書かれている。 いつの時代も人間てやっぱあんま変わんないなー、と改めて思う本。2012/09/03

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