内容説明
かつてバナナは贅沢品であり子供たちのあこがれであったが、悲しいかな、今や他の果物より安く売られている。しかし近年、栄養豊富なバナナはスポーツ食や病人食として見直され始めた。人類は誕生以来バナナと共に生きてきたにもかかわらず、バナナについて多くを知らない。バナナは、ふだん私達が食べている生食用のものだけではない。種類によっては料理に、繊維に,薬用にも使われる。本書は世界の様々なバナナを紹介しながらバナナの魅力を、またバナナの未来の可能性を語る。
目次
第1章 野生バナナから栽培バナナへ
第2章 バナナの起源とその伝播
第3章 バナナのいろいろ―東南アジアを中心に
第4章 やさしいバナナの植物学
第5章 バナナは人類の未来を救うか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
6
バナナは,かつては病気の時しか食べられないような貴重なものだった.しかし,現在バナナの地位は大きく交代して,非常に身近な物となった.身近なものではあるが,栄養豊富であることはかわりなく,スポーツ食や病人食としてまだまだ魅力のあるものとなっている.2011/06/22
ma_2
4
バナナのビジュアルは好きだ。バナナの入ったケーキ、タルト、バナナスムージーも好きだ。だが、そのまんまのバナナは好きじゃない。栄養価が高く見た目も可愛いのに主役になれないバナナ。フビンだ。。。2012/10/17
司法書士 西尾努
1
日常的に食べていたのが、食用の種無しバナナだったなんて…全く「種」を意識していなかった。2013/06/09
トーテムポールさん
0
バナナ学と題してるだけあって、中々アカデミックな話題、それも文化人類学やら植物学やら分類学やら、広い範囲で展開して行われるので、中々バナナ学入門できた気はしなかった。種無しバナナという品種について述べる辺りで、染色体がどうのと言われて、とにかく変異によって生まれた別のやつということしかわからなかった。はじめに に雑文と書かれてたり、入門とついてたり、章題にやさしい バナナの植物学とあったり、そういう優しげにすればするほどなんか難しい気がする罠。2019/05/02