内容説明
分光分析について、ぜひ知っておきたいことをまとめた教科書。いまや化学情報は、空間的にも時間的にもスケールが非常に広範囲にわたっている。そのなかで、的確な化学情報を得るには、精密な分析機器任せではなく、その原理をよく理解しておくことが重要である。本書は、光と物質の様々な相互作用を利用した分光分析を、その原理を光と原子・電子のレベルの相互作用から丁寧に解説している。また、各分析法では、基礎の原理と比較しつつ解説しているので、その成り立ちがよく理解できる内容となっている。
目次
基礎編(光と化学情報;光と物質の相互作用;分光分析法の基礎;原子分光分析法;X線分光分析法;分子分光分析法;電子分光分析法 ほか)
上級編(分光分析化学のための量子力学概論)
著者等紹介
北森武彦[キタモリタケヒコ]
工学博士。1980年東京大学教養学部基礎科学科卒業。同年(株)日立製作所エネルギー研究所研究員。1989年東京大学工学部助手。1990年東京大学工学部講師。1991年東京大学工学部助教授。1998年東京大学大学院工学系研究科教授(現在に至る)。専門は分析化学・応用レーザー分光学・化学システムのミクロ集積化
宮村一夫[ミヤムラカズオ]
工学博士。1982年東京大学大学院工学系研究科合成化学専門課程博士課程中退。1982年東京大学工学部工業化学科助手。1991年東京大学工学部工業化学科講師。1998年東京理科大学理学部化学科助教授(現在に至る)。専門は錯体化学・分析化学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。