内容説明
本書は大学機械系の学生を対象に機械工学史の教科書として書かれたもので、内容は機械「技術」の歴史ではなく、機械「工学」の歴史をめざしている。最近の歴史研究の成果として、古代と中世の中国の先進的な科学と技術、西洋の中世とルネサンスの学術・技術を採りあげ、技術と工学の歴史を社会との関係でとらえることに重点をおいた。東洋、とくに古代と中世の中国、ならびに近代日本の機械技術と技術学も扱い、力学、とくに動力学の誕生と発展に重点を置いた。
目次
序章―機械工学史を学ぶにあたって
古代の機械技術と技術学―紀元前5世紀から後9世紀ごろまで
中世の機械技術と技術学(10‐14世紀)
ルネサンス期の機械技術と技術学(15,16世紀)―技術と科学の結合
動力学の誕生と発展(17世紀)―ガリレオからニュートンまで
動力学の展開(18世紀)―解析力学の完成
産業革命と近代エンジニア(18,19世紀)
エコル・ポリテクニク―工学と工学教育の誕生
近代機械工学の夜明け
産業技術の発展と機械工学
機械工学の専門分化と発展(材料力学、機械力学;流体工学、熱工学)
近代日本―機械工学の導入と定着
機械工学の現在と未来
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