内容説明
きわめて高度化した今日のマイクロエレクトロニクスにおいて、高性能のVLSIをつくる技術として必須とされるCMOSは、しかしそのレイアウト設計の複雑さによって、完全オリジナルのチップを設計することは困難とされ、もっぱらスタンダードセルやゲートアレイといったいわば“出来あいの部品”が用いられてきた。本書は、AT&Tベル研究所で開発されたシンボリックレイアウト手法を採用することにより、一連の複雑な設計ルールを単純化・図式化し、上記の様な状態から一歩進めて、シリコン表面の能力を完全に引き出すフルカスタム設計を比較的容易に実現するために書かれたものである。
目次
1 CMOS技術入門(CMOS回路入門;MOSトランジスタの理論;CMOSプロセス ほか)
2 システム設計と設計方法(構造化設計とテスト;シンボリックレイアウト;CMOSサブシステムの設計)
3 CMOSシステム事例研究(CMOSシステム事例研究)