内容説明
はじめて量子力学を知った学生はカルチャーショックをうけるだろう。古典力学の見方になれていると、極微の世界を記述する量子力学はまったくかけはなれて見えるのである。これが、量子力学は難解であるという印象を与える原因になっているのだが、量子力学を使いこなすためには、量子力学独自の考え方を学び、その数学が意味するものに対するある種の直観的なイメージを培わなければならない。本書は一般的な原理と方法に重点をおき、量子力学の構造を明確に記述した教科書である。
目次
基本概念
簡単な例
多種類のオブザーバブル
対称性
角運動量 1―理論
角運動量 2―応用
束縛状態の摂動論
変分法
時間依存性
散乱(時間に依存するアプローチ;時間に依存しないアプローチ)
ディラック形式