内容説明
かつて「街に遊ぶ」ことが、子どもたちにとって人間と環境の生態的つながりを自然と学ぶ最高の場であった。だが、今日の街の空間の中では子どもたちの居場所がどんどんなくなってきている。それは、我々大人が街と人間とのエコロジカルな関係づくりの大切な媒体となる「遊び」の精神―地域に遊ぶ―といった好奇心に満ち満ちたクリエイティブな心をなくしてしまった結果、生み出された環境ではないだろうか。筆者自身の地域に密着してのさまざまな活動などを通して、子どもだけでなく大人も「遊べる」豊かな街づくりを考える。
目次
1 遊びと街の有機的関係
2 都市の子ども―忍び寄る闇の世界
3 街を遊びから見る 街遊び・街学習
4 遊び場からの街づくり