内容説明
地下水のレベルまで地底深く降りて行く階段状の壮大な建築空間―ステップウェル―の全貌を明らかにしたわが国初めてのインド地底建築探訪の書。大地と水と建築が一体となったその空間は、地球環境の危機が叫ばれる今、地底空間の新たな可能性に光を照射し、建築と都市そして環境問題に多くの示唆を与えつづけてやまない―。
目次
序 インドの地底空間へ
1 地底空間の諸相(原初のステップウェル;地下寺院・地下神殿;水を包み込む階段 ほか)
2 地底建築紀行(地底の光と霧;通過儀礼としての階段;地底聖所の水と月 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
原さん
11
涼しそうなので図書館で借りた。インドのパキスタン側には、井戸の水面までの間を階段状の建築が囲う、ステップウェルという古代建築がたくさんあるらしい。調べたらユネスコの世界遺産に登録されていた。灼熱のインドで、地下に降りて、水を浴びたり汲んだりする。なんて涼しそうなの。2021/07/20
in medio tutissimus ibis.
0
インドの階段井戸を豊富な写真と図面で紹介。インド亜大陸の北西、パキスタンと国境を接するクジャラート州には、地下の水面が地表から十数メートルものところにあることが有り、汲み上げに行くため地下に降りるための階段がついた井戸がある。これが階段井戸(英stepwell)である。紹介されたモノの多くは中世(BC14C~16C)ごろに作られており、現代でも現役なものもあるが、地下水脈の移動により利用できなくなり、打ち捨てられたものもある。階段は一直線であったり、井戸のヘリに沿った螺旋階段だったりする。一部貯水槽も扱う2015/04/08
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