内容説明
マーミン博士は、本書のなかで、常識からすればきわめて不思議にみえる相対論について、科学に興味をもつ学生たちが理解しやすいように、新しい発想にもとずいた展開を試みている。全編を通じて明快さと機知が溢れ、いままで分からなかったことが霧が晴れるかのように見えてこよう。その他、「対数の面白さ」など“数の神秘”についての話や、偉大な物理学者ランダウに対する素直な思いを綴ったエッセイなどを収載。
目次
1 すばらしい多色相対性エンジン
2 光速度一定から導く相対論的な速度の加法則
3 光なしの相対論
4 E=mc2
5 相対論の悲喜劇
6 「対数!」の面白さ
7 スターリングの公式
8 空に浮かぶパイ
9 力学と量子論における変分原理
10 新語をつくりたがる物理学者
11 卒業式での挨拶
12 一人の偉大な物理学者…そして偉大な人格
13 ランダウと共に過ごした日々