内容説明
気候変動が、人類の歴史にどのように関わってきたのかをわれわれは歴史から学ぶことができる。気候・食糧・人口・文明の相互関係を捉える試みは、現代の気象学に課せられたテーマである。本書は気候変動とわれわれの歴史とのダイナミックな関係を、気温・降水量・太陽黒点などのパラメーターと比較し、気候変動が地域社会に何をもたらし、われわれの文明がどのように変ってきたのか、そして近未来どのように変っていくのかを予測する。悲惨化する1990年代末の地球環境・異常気象・食糧問題そして社会変動を通して、われわれが直面する問題を警告する、高橋気象イズム最期のメッセージ。
目次
1 プロローグ―二一世紀の試練
2 環境変動と社会変動
3 人口と食糧
4 エネルギーと文明
5 人間活動と自然環境
6 21世紀の地球環境