内容説明
本書はイタリア、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリスの劇場を訪ね各国の劇場文化の違いを解説と写真を通して描きだそうと試みたものである。
目次
1 イタリア
2 オーストリア
3 ドイツ
4 フランス
5 オランダ
6 イギリス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
326
ヨーロッパの各地には素晴らしい劇場が多数ある。本書の巻頭を飾るのはパルマのテアトロ・ファルネーゼである。完成したのは1619年で、設計はアレオッティ。内部は木でできており、なんとも古雅な趣きである。ここで見るならモンテヴェルディが相応しいか。イタリアには、他にもミラノ・スカラ座をはじめ名劇場が犇めいている。中では、パラッディオによる騙し絵風の舞台を持つテアトロ・オリンピコが必見。ドイツ語圏の筆頭はウイーン国立歌劇場、そしてバイロイト祝祭劇場だろう。いずれも音楽ファン垂涎の、雲の上に聳えるような存在である。2022/09/28