パリティ物理学コース<br> エルゴード性とは何か

パリティ物理学コース
エルゴード性とは何か

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  • サイズ A5判/ページ数 106p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784621039168
  • NDC分類 415.5
  • Cコード C3342

内容説明

統計力学の基礎を支えるエルゴードの問題については、長い間議論が絶えず疑問が秘められてきた。近年、カオス理論の発展、計算機の進歩による古典力学成果の見直しに伴い、この問題がふたたび多くの物理学者、数学者の関心を集めるようになった。本書では、エルゴード問題の発火点になった経緯,その後の発展,そして現代における洞察の深化を説き明かしている。

目次

1 前史―現象論から本質論へ(化学における原子概念と物理学における熱概念;熱力学;気体運動論―統計力学への道;流体力学方程式,輸送係数,エントロピー生成と変分原理)
2 エルゴード理論(エルゴード理論の発展;エルゴード的力学系の諸段階―保測度変換の理論;混合性;ベルヌーイ系,パイ製造の法則;KS〈コルモゴロフ‐シナイ〉エントロピーそしてK系;散逸系の力学〈カオスの理論〉におけるエルゴード性)
3 量子力学的問題
4 結語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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「微視的には、必然の法則に従いながら、観測上の問題としては、確率論的観点が必然になるという〜」だったり「微視的世界の記述から巨視的世界の記述に移るとき、観測の精度がどれほど上がっても、未来の予測については、確率論的考察が導入されなければならないのである。」といった部分がとくに興味深かった。2014/01/13

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