内容説明
1つの数学的発明が、国家保安局を震撼させた。科学雑誌の1つの記事が、米国国防省に与えた衝撃とは…。問題のコラム「落し戸暗号」とその続編のほか、数学パズルやゲームの最新選集。
目次
1 ウィットホフのニム
2 ビリヤード玉三角形その他のパズル
3 数学的帰納法と色つき帽子
4 負の数
5 図形を等しく分ける法
6 落し戸暗号
7 落し戸暗号その後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
尾久江秀高
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ガードナー氏の数学連載をまとめたもの。前半はゲームやパズルの陰に潜む数学を垣間見ることができるような、そんな問題をいくつも集めた本。チェスを用いた簡単なゲームの解析、色つき帽子の問題の一般化など、気軽に楽しめて数学の神秘に触れられる。後半は「その計算自体は簡単だが逆転させると膨大な時間がかかる」という関数を暗号に使うアイデアが考案された、まさにその時の話題。現代では当たり前になっているRSA暗号などを大まかに理解し、歴史背景を追うことで味わえる内容でとても興味深かった。2011/10/07