内容説明
ヨーロッパの様々な文化を背景として始まったアメリカの住宅史の一端を垣間見ようと、ボストンから南下して、ニューイングランド地方のイギリスの伝統的住宅、ニューヨークハドソン川流域のオランダ系れんが造の都市住居、開拓者時代の原型を見るペンシルベニアのドイツ系移民による最初の丸太小屋住宅を訪ねる。写真で綴るアメリカ住宅案内。
目次
1 東海岸の旅
2 西部の旅
3 南部への旅
4 カリフォルニアへ
5 さまざまな木造集合住宅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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アメリカの木造建築を巡る旅。東部、西部、南部、そしてカリフォルニアへ。中でも、東部の建築物群はさすがに歴史を感じさせるものがいくつもある。例えばセーラム(マサチューセッツ州)にある、ホーソーン『7つ破風の家』のモデルとなった家をはじめ、17世紀のものが残る。また、19世紀のものになると、グリスワルド邸やワッツ・シャーマン邸(共にニューポート)などの重厚な木造建築が目を引く。東部に限らないのだが、木を用いながらもそれをあたかも石の素材であるかのように用いた工法も特徴的かと思う。2023/09/10