内容説明
本書は地中海ゴシックの中世からガウディを生んだモデルニスモ都市の世紀末、そして地中海都市の再生をめざす現代に至るまで、バルセロナのエネルギーが異様なまでに高まった三つの時代を取り上げ、それらを貫いて流れるバルセロナの建築的伝統の核心に迫る。
目次
序 バルセロナと建設の時代
1 アイデンティティの誕生
2 モデルニスモ都市への変容
3 地中海都市の再生
結び バルセロナ的なるもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
313
バルセロナは三重構造を持つ町だとされる。すなわち、最も古い部分は市の中心に位置するバリオ・ゴティコと呼ばれる中世以来の旧市街があり、その入り口にはカテドラルが鎮座している。今はピカソ美術館になっているカサ・ベレンゲールなどもここにある。続いてはモデルニスモ都市としてのバルセロナである。ガウディのサグラダ・ファミリア以下、モンタネール設計のものなど、たくさんの建築群が街を彩っている。そして、最後はそれらの外周部を構成する現代都市バルセロナである。グラナダやコルドバが歴史の中に埋もれ、その都市としての⇒2022/07/08
まちるだ
0
レポート作成のために読みました。 スペインに建築の留学をしていたので、掲載されている写真が懐かしかったです。 バルセロナで有名といえば、ガウディとモンタネールではないでしょうか。そのため、バルセロナの歴史を語る上で建築は欠かせないものと言えますね。2016/05/18