内容説明
新素材の製造、超微細・精密加工、熱制御技術など、熱流体が基礎となる工業技術は多い。このような技術の急激な進歩により、熱流体現象を根本から―原子・分子のレベルから―理解する必要に迫られているのが現状である。現在、「分子熱流体」の分野はまだ生まれたばかりである。本書は、この次世代の熱流体分野を目指す学生、技術者の参考書、教科書として、熱流体現象を量子力学の立場から体系的に丁寧に解説してある。
目次
序章 分子熱流体
1 原子・分子の運動
2 分子間に働く力
3 分子運動の状態量
4 分子の状態相とその変化
5 分子運動と伝達と輸送
6 分子の電子状態と運動
7 光と分子運動