内容説明
イスタンブール、この魔法のような地名がわれわれ日本人をも捉えて離さないものは何なのであろうか。本書は、ビザンティン建築の粋、ハギアソフィア大聖堂を始め、モスクを作ったスルタンたちの歴史、それを建設した建築家の才能と努力の跡を辿る。
目次
1 イスタンブールへようこそ
2 ドームを仰ぎ見るとき
3 オスマン建築の栄光
4 帝国最後の輝き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
367
オリエント急行の終着駅。そこはヨーロッパの最果てであり、遠く日本にまで及ぶアジアの入口。イスタンブールは東西文明の交差点とも呼ばれ、その地の持つ重要度から古来より幾たびも戦の舞台となり、攻防を繰り返してきた。その名もビュザンティオン、コンスタンティノポリス、そしてイスタンブールへと。行ったことがないのだが(もちろん、是非とも訪れてみたい街の筆頭クラスだ)、この本で見る限りでは思っていたよりも遥かに東洋的でイスラム風だ。数々の名だたるモスクも、空に聳えるというよりは、大地にどっしりと腰を据えたかのようだ。2022/06/24




