内容説明
諸家の万年筆に対する雑感と興味と経験と現時に於ける万年筆の勢力と各種の万年筆の特徴と便益と各種の趣味あるペン描きの挿画と。
目次
余と万年筆(夏目漱石)
二万三千哩の万年筆(戸川秋骨)
洟紙と箸とペン(高島米峰)
万年筆の経験(馬場孤蝶)
万年筆と短冊(魯庵生)
“Onoto”(北原白秋)
万年筆の過去、現在及び未来(砂邱子)
操觚者と万年筆(森の人)
万年筆の嫌いな人(小野登)
オリオンに感謝す(一商店の子〈投〉)
万年筆と丸善(丸善文房具部善太郎)
万年筆瑣談(山の手の若き官吏〈投〉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saladin
2
本著は、丸善がおそらく販売促進のため、明治45年(1912)に出版したものの復刻版で、夏目漱石や内田魯庵などの万年筆に関するエッセイが収録されている。当時の万年筆に対する受け止め方などが窺えて興味深い。といっても、”丸善で扱っている万年筆はいいよ!”ということを喧伝するためのものだろうから、元々は毛筆だったが、万年筆を使ってみると…という展開になっているものが多いかな。2024/01/03
ウンティ@十五夜の読書会
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夏目漱石先生によるペリカンいじめ。2016/08/10
とりとみー
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万年筆が好き、便利って話は読んでいて気持ちいいけど他を下げて持ち上げるのは好きじゃない。2017/12/15