内容説明
ニューヨークの摩天楼に象徴される大都市建築の足元には、実は多くの様式建築が息づいている。これらの多くは、マッキム・ミード・ホワイトというアメリカの建築史上最も多くの作品を残した建築家達によって創られた。摩天楼に息づく華麗なる作品群を再発見。
目次
マッキム・ミード・ホワイトとは
華麗なる作品群(シングル・スタイル―郊外での冒険;ルネサンス―都市建築をめざして;壮大な古典主義へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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マッキム・ミード・ホワイト設計事務所の手になる建築物はニューヨークを中心に実にたくさん現存する。これは実のところマッキム、ミード、ホワイトの3氏による共同事務所であった。それでありながら、3人の個性は遺憾なく発揮されていたと評されている。彼らが活躍したのは、1879年から第1次大戦までのおよそ40年間である。ただ、数が多すぎることもあり、また実用的、機能的な建築に徹していたためか、これが代表作というものを挙げにくい。そうはいっても、ボストン公共図書館、コロンビア大学ライブラリーなど優れた建築が目白押し。2023/07/27