内容説明
エントロピーは120年も前に物理学に導入され、熱力学で中心的な役割をはたしてきました。さらにボルツマンの原理と、量子力学の発展に伴って、その概念は大幅に拡がり、現在では環境問題から経済現象にまで適用されています。この本は、まず物理学の発展とともに確立されてきた、エントロピーの概念を正しく理解することを目的に、さらに様々な現象や物性への適用についてやさしく解説しています。
目次
1 熱機関の発展とカルノー
2 エントロピーと熱力学
3 分子運動とエントロピー
4 固体のエントロピー
5 エントロピーと磁性
6 ボルツマンのH定理
7 開いた系と混合物
8 エントロピーの生成と流れ
9 エントロピーに関する諸問題



