内容説明
日本の宇宙開発を単なる国家の威信とか、天気予報を正確に行うためくらいにしか考えてはいないだろうか。だが、これほどロマンと無限の可能性を秘めた分野はない。科学・気象・資源観測、通信、放送、無重力環境の利用だけでなく、未来の人口問題も宇宙開発ぬきでは語れない。この開発に不可欠な純国産大型ロケット―H‐2ロケットに課せられた使命は何か。また、それは将来の宇宙ビジネスにどんな影響を及ぼすのだろうか。人工衛星を打ち上げることは、今やビジネスとなった。日本は、国際競争で優位に立てるだろうか?国産ロケット技術の末来。
目次
1 H‐2ロケットへの挑戦
2 ロケット学入門
3 巨大システムの開発に必要な管理
4 世界のロケット―その歩みと現状
5 21世紀の宇宙ビジネスへ向かって