内容説明
戻ってきた夫・鴨ちゃんとの輝く日々を描くシリーズ最高の描き下ろし、一挙20ページ収録。
目次
白いスカート
母の教え
男の背中
春とドロドロ
2本立て
子供のシーン(1)
わが社の事情
夢の中へ
ささくれ菜園
ぴーぴーあな〔ほか〕
著者等紹介
西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年、高知市生まれ。武蔵野美術大学卒。『ぼくんち』で第43回文藝春秋漫画賞(1997)、『毎日かあさん カニ母編』で第8回文化庁メディア芸術祭賞マンガ部門優秀賞(2004)、『上京ものがたり』『毎日かあさん』で第9回手塚治虫文化賞短編賞(2005)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
42
どんな夫や妻でも終わりよければ全て良し。ガンを患った後の最後の日日が全てを浄化してくれたのかもしれません。2016/08/03
ネギっ子gen
40
あれ、離婚したのはいつ?とバックナンバー辿っていくと、1巻目早々の『カニ母編』。それも、帯にデカデカと「家族円満マンガを描いていたら、連載中に離婚してしまいました(笑)」。そうでした。で、本編。「ながいけんか」(by長男)の末、「元夫は、こんどこそどうにか、お酒をやめられそう」と出戻ってくる。「癌」という病魔を手土産に。『さいごに』が良かった。鴨ちゃんの最期。「20年間ウソ話ばかり作ってきたのに、私は、この日のために自分の子供にするウソを用意してない」と項垂れている母親を笑わせようとする2人。泣かせる。⇒2020/04/30
まあちゃん
40
鴨志田穣さんの「酔いがさめたら家に帰ろう。」とセットで読んだ。アルコール治療のあとの続きがここには描かれていた。最後の半年、家族みんなで過ごした楽しい時間が描かれている。家族で海外旅行にも行った。なにより最期までシラフで家族と過ごしお別れができた。お父さんエピソードの他、子供やママ友ネタがすばらしくおかしい(笑)西原さんの懐の深さ、愛の深さがにじみ出ていて、笑ったあとにしみじみとした感傷にひたった。角田光代さんが著書のなかで紹介してくれた2冊。あっという間に読了なり。2014/07/07
林 一歩
39
好きを嫌いになるのはむずかしいなぁ〜…という西原の名言があるが、女性では珍しく過去の恋愛を『上書き保存』しない度量の大きさが如実に描かれた、おそらくこのシリーズでの最高傑作。どんなに心が荒んでいても、これと『ぼくんち 3巻』もしくは『パーマネント野ばら』を読むと号泣してしまうので、ある意味、人の心を取り戻したい時に読む聖書みたいなものです、私にとって。2014/05/26
ゆにこ
36
旦那さんとのお別れの話は涙が出ました。二人で背中を向け合ってする最後の会話のページがほんとに辛かったです。2014/06/15