出版社内容情報
第一線で活躍する研究者が、アジア諸国のコロナ政策を通して日本への示唆を分析。
欧米の視点に偏った国際政治のあり方を問い直す。
内容説明
「Unmasked World」を読み解く新たな視点、コロナ禍の国際秩序―私たちは何を見落としてきたのか。気鋭の研究者が読み解く!
目次
第1章 分断に向き合うパンデミック下のアジア(分断に向き合うパンデミック下の世界;国際政治を見る二つのレンズの必要性;二つのレンズのピント調整;アジアが描く新型コロナと世界)
第2章 Unmasked World―加速する権威主義と自由主義の分断?(“Unmasked World”―激化する米中対立;国際協調なき新型コロナ対応の理論的検討―夢物語に終わった「パックス・コロナ」;国際協調なき新型コロナ対応の実践的検討)
第3章 眼前のアジア―各国はどのようにパンデミックに向き合ったのか(バングラデシュ―グローバル経済を末端で支える人びと;フィリピン―共助から公助へ;韓国―危機の克服を成長戦略へ;マレーシア―新型コロナ対応によって延命し、そして辞任した首相;インド―対新型コロナウイルス政策の目標と現実)
第4章 アジアから学ぶ日本の新型コロナ対応―私たちは何に向き合ってきたのか(日本の初動対応;「日本モデル」の綻び;日本外交が目指したもの;アジアの取り組みから見る日本の新型コロナ対応)
第5章 見落とされてきたもう一つのリアリティ(我々は分断されたのか?;アジアの姿から見えるコロナ禍の国際政治;おわりに―むき出しの世界と繭状の国際秩序)
著者等紹介
日下部尚徳[クサカベナオノリ]
立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専門は国際協力論、開発社会学、南アジア地域研究
本多倫彬[ホンダトモアキ]
キヤノングローバル戦略研究所主任研究員、中京大学教養教育研究院准教授。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。専門は、国際協力政策、政策過程論、平和構築論、国際安全保障
小林周[コバヤシアマネ]
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。米・戦略国際問題研究所、日本エネルギー経済研究所主任研究員などを歴任。専門は国際政治、国際安全保障、中東・北アフリカ現代政治
高橋亜友子[タカハシアユコ]
笹川平和財団アジア・イスラム事業グループ研究員。ロンドン大学経済学院人類学部・国際開発学部修了。修士(開発・経済人類学)。南アジア、中東、東アフリカにて、政府開発援助、難民・帰還民支援など実務経験を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- にあんちゃん 角川文庫