内容説明
子のない夫婦が、つぎつぎとよその子をひきとって育てる―。涙と笑いの日々を、しみじみと描く「二十四の瞳」の壷井栄の文学世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
36
壺井栄を舐めていた。「家族の絆」とか「幸せな家庭」とかで悶々とする物語群を読みながら栄さん書いてらしたよね?一つの部屋に6人の「あるじ」。入籍の手間と子の将来を考えた養子縁組保留から世帯主の父以下母・養女・養子すべて「同居人」の表札を掲げ、詐欺師まがいの縁戚親爺やら遊びが過ぎて相手の知れぬ子を孕む遠縁の家出娘に小言を投げつつも、血縁とか戸籍とか子への愛とか育てられた恩とかそういう物を「そんな中で~無事らしいのはもうけもの」の一言で脇に置き、まずは生きて暮らす事の楽しさ尊さを描く。戦後の家族の一つの形。絶品2022/03/11
あられ
2
雑居…血のつながらない人間が吹き溜まりに吹き込まれたように家族で暮らしている なんともいらいらするやり取りもお互いを思ってこそ 今私の国の政治家には、家族は同一の姓でないとだめだとおっしゃる人達がいる…この物語は、そんな小賢しい言い分を豪快に笑っているように感じた2022/11/18
Bibbidi*
2
その日の暮らしは貧しくても、支え合い許し合って暮らせたらそれは幸せなのかもしれない。 自分がいかに豊かな時代に暮らし、代わりに何を失ってきたのか考えさせられる作品。 家族という単位が現代と違うサイズに見える。2013/12/23




