内容説明
大逆転、カド番から三連勝して名人位防衛。混戦の第一局を制し、勢いに乗り挑戦者・高橋道雄九段が三勝一敗と名人位に王手をかけた注目の第五十期名人戦。カド番に追い詰められた中原名人は強靱な粘り腰と“すごい手”を連発、五、六、七局を三連勝し、通算十五期の名人位を守った。
目次
第１局 双方入玉駒の取り合い、高橋先勝
第２局 高橋連勝、矢倉戦を制す
第３局 壮絶な攻防の末、中原一勝
第４局 高橋三勝、名人カド番に
第５局 名人、土俵際の一戦を勝つ
第６局 両者三勝、十年ぶりの決戦へ
第７局 カド番から三連勝、名人位防衛
感想・レビュー
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根室
2
高橋九段の矢倉に３敗を喫し、あと１敗すれば名人を失うという第５局の立会いは大山１５世。中原名人は思い切った空中戦で活路を開こうとし、名人位を目前にした九段は相手の作戦を受けて勝とうとする、この構図がとても好き。７局とも熱戦で作戦や指し手に個性がハッキリ出ているから並べていて楽しい。強烈な攻めの手、早逃げの好手、地味な重い好手。 この第５０期は大山さんが亡くなる前年の順位戦で、ガンなのに６勝３敗して挑戦に絡んでいるというのは後世の将棋ファンに伝わっていく伝説の話2014/12/19
