内容説明
人は本と、仲良くなれる。人気作家ら50人が教える、古い友だちのような“大切な一冊”。絵と文章で織りなすブックガイド。好評連載、毎日新聞「なつかしい一冊」が本になりました。
目次
1 “わたし”を知る(はやみねかおる・選『タイムマシンのつくり方』;竹内薫・選『実存主義とは何か 増補新装』;天野慶・選『ぽっぺん先生の日曜日』 ほか)
2 “あなた”に出会う(ふかわりょう・選『イニシエーション・ラブ』;ピーター・J・マクミラン・選『大転落』;黒川創・選『ジャン・クリストフ』 ほか)
3 “みんな”と生きる(矢部太郎・選『マンガの描き方 似顔絵から長編まで』;齋藤孝・選『カラマーゾフの兄弟』;宋美玄・選『中島らもの特選 明るい悩み相談室 その1』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
37
「わたしの」「あなたの」に続く「みんなのなつかしい一冊」。次巻の題名が今からもう気になっている。新聞のコラム企画を書籍化。まだまだ連載は続きそうだ。この本の楽しいところは、誰が、どんな本を選び、どんな文章を綴られるのかに尽きると思う。なんとなくでも知っている人は50人中29人で、読んだことのある本は、8冊のみだった。杉田かおるの端正でずっしりとした文章に失礼ながら驚いた。そして、くどうれいん、土井善晴、内田樹はやっぱり読んでいて心地よい。宋美玄の、中島らもの『明るい悩み相談室』の話がとてもよかった。2023/10/29
アカツキ
12
なつかしい一冊3作目。今作はテレビで見かける有名人多め。画面で見る印象と異なる一面を見られて良かった。中島らも「明るい悩み相談室」があって嬉しくなる。私も好き。中古書店でも見かけなくて図書館で取り寄せた思い出。現在も連載中と知って4巻目が出るのが今から楽しみにしている。2024/08/05
てん子(^_-)
11
この手の本は好き。作家や著名人が若いときや幼いときに読んで心にずっと残っている大切な本を語る話。あの人がこの本を?意外だな、とか、あの人なら読むだろうな、とか、余計なお世話ながら、人と本のエピソードに一つ一つうなずく。特に米澤穂信さんと原ゆたかさんと佐野史郎さんのが深くうなずけた。じゃあ、私なら?どの本だろうか。「点子ちゃんとアントン」(小学校低学年)か「江戸川乱歩」(中学時代)かな…。うーん2023/11/16
まさ☆( ^ω^ )♬
8
毎日新聞書評欄コラムの単行本第3弾。気軽に手軽に読めるシリーズです。ブックガイドとして手元に置いておくと便利です。2024/06/23
joyjoy
7
毎日新聞連載「なつかしい一冊」をまとめた第3弾。前の2作同様、書影をうまく取り入れたイラストを眺めるのも楽しい。そして、取り上げられている本に興味がわくのはもちろんだが、50人の選者の言葉を続けて読んでいると、一篇一篇の文章の醸し出す雰囲気のちがいも、それぞれの方の人柄が表れているようで面白かった。自分にとってのなつかしい一冊「かわいそうなぞう」が載っていたのも嬉しかった。自分も幼いころゾウが好きだった。ぬいぐるみも持っていた。そして、親が買ってくれたのがこの本だった…悲しい話だけれど、繰り返し読んだ。 2024/09/07