出版社内容情報
日本の鉄道雑誌の黎明期から「旅」を描いてきた旅行作家の人生。
それはそのまま鉄道ブームの歴史となる。そんな貴重な人生の旅の記録。
内容説明
あてもなく無銭旅行を繰り返した若かりし頃から、雑誌社に飛び込み、取材記者を目指した時、そして、出版社を立ち上げるまで。雑誌『旅と鉄道』の編集長を務め、鉄道ブームを牽引してきた著者が描く、「旅に生き、旅を書く」とは?
目次
第1部 青春彷徨編
第2部 修業時代
第3部 旅を書く
第4部 私の大航海時代
第5部 三足の草鞋―記者、編集者、経営者
第6部 ノンフィクションへの道
著者等紹介
芦原伸[アシハラシン]
1946年、三重県生まれ、名古屋育ち。紀行作家。日本旅行作家協会専務理事。北海道大学文学部卒業後、鉄道ジャーナル社を経てフリーランスに。1978年、創作集団グループ・ルパンを主宰。2007年、天夢人Temjinを設立、代表取締役社長及び雑誌『旅と鉄道』『SINRA』の編集長を歴任。主な著書に『被災鉄道―復興への道』(講談社、第40回交通図書賞)、『へるん先生の汽車旅行―小泉八雲と不思議の国・日本』(集英社、第10回開高健ノンフィクション賞・最終候補作品)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/12/11
Hiroki Nishizumi
3
著者の自伝的エッセイ。本人は一生懸命人生を駆け抜けたと思っているようだが、傍から見たらイイ思いしてるねって感じだった。2023/02/19
yujiru2001
1
━━━穏やかな夜に安住することなかれ2024/10/09
Takahide✈Yokohama
0
誤記/誤字/脱字の多い本を出す天夢人の創設者による自伝。自伝だから良いのだが、序盤は郷愁(学生時代は良かった)、中盤は愚痴(会社が傾いたのは世間が悪いんだ)、そして最後は自慢(いろんな賞を受賞したんだぜぇ)が目に付く。取り上げている内容は面白いので、後ろ2つが目立たなければもっと良かった。でも190ちょっとある国の中の60か国程度で世界の隅々まで行ったと言われてもねぇ。16都道府県訪れて日本の隅々まで行ったと言っているようなものでしょ。2022/09/27
コウトク
0
この作者のことは知らなかったが、旅そして紀行文が大好きな私にとって、行きつけの本屋でこの本を見つけて迷わず購入した。表紙の色もデザインも魅力的。立派なハードブックというところも気に入った。1946年生まれなので敬愛する沢木耕太郎と同年代ということになる。鉄道中心の出版社に勤務し編集者をしばらく行っており、職業からして旅と紀行文と関わりある人生を送っている。私は自分でも無類の旅好き紀行文好きだと思っているが、ごく平凡なサラリーマンの身としては、ある意味羨ましい思いもあるが、とても楽しく興味深い本だった。2022/08/25