幸福幻想―うさぎとマツコの人生相談

中村 うさぎ/マツコ・デラックス【著】

毎日新聞出版（2022/02発売）

• サイズ 46判／ページ数 237p／高さ 19cm
• 商品コード 9784620327235
• NDC分類 159
• Cコード C0095

出版社内容情報

コンプレックス、依存、恋愛、家族関係…「こうあるべき」を解放すれば、もっと楽に生きられる。自分で自分を救済するための処方箋。

内容説明

“男を見る目がありません”“母から罵られた呪縛から逃れられない”“生きていても楽しくない”“他人とうまく付き合えない”コンプレックス、依存、恋愛、家族関係…「こうあるべき」を解放すれば楽に生きられる。自分で自分を救済するための処方箋。

目次

１　欲望とは何か―依存、執着、コンプレックス（４８歳独身子ナシ、他人が幸せに見える；整形してもかわいくなれない　ほか）
２　「痛い恋愛」をしよう（不倫相手に裏切られて男性不信；好きじゃないけど抱かれるのはアリ？　ほか）
３　家族からの解放（母から罵られた呪縛から逃れられない；自己否定が強く自立しない息子　ほか）
４　道化で何が悪い―人間関係とコミュニケーション（つい話を盛ってしまう；毒舌で周囲との関係が悪化　ほか）
５　幸福について（生きていても楽しくない；幸せを失うのが怖く自ら壊してしまう　ほか）

著者等紹介

中村うさぎ［ナカムラウサギ］
１９５８年、福岡県生まれ。同志社大学卒業後、会社員などを経て作家デビュー。ライトノベル「ゴクドーくん漫遊記」シリーズ（角川書店）で好評を博す一方、浪費・美容整形など実体験をもとにしたエッセイで注目を集める。著書多数

マツコ・デラックス［マツコデラックス］
１９７２年、千葉県生まれ。美容専門学校を卒業後、ゲイ雑誌の編集部を経てエッセイスト、コラムニストに。現在はテレビを中心に活躍の場を広げている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ホッパー]

中村うさぎさんとマツコさんの人生相談本。やり取りが一つ一つ的確で、人生相談本好きからしても名著と言っていいレベルの本だと思う。ぶった斬るわけでもなく、優しすぎるわけでもなく、丁度良い塩梅なバランス感覚が人生経験の為せる業、さすがです。

2022/09/06

[GAKU]

お二人のけっこう真面目な回答に、非常に共感しました。面白かったです。

2022/12/10

[kum]

人生の酸いも甘いも経験してきたお2人の全く優等生的ではない回答はとてもリアリティがある。破天荒なだけでなく人間の弱さにも触れる回答に、何度もそうだよなと頷かされた。「立派に生きる」も「ダメに生きる」もない。「分かれ道をどっちに行こうが、生きるっていうのは生きる以外のなんでもない。」何者かにならなきゃ、何かを成し遂げなきゃと思っても、「人間なんて結局、人間以上でも以下でもない。」「人生に正しい道なんてないもの。何やったって、どっちみち後悔するのよ。」本当にそうだ。

2022/06/14

[haruka]

読者のお悩みに、マツコとうさぎ氏が身も蓋もない毒舌回答。悩みは人間社会の定番ばかり。既婚で子どものいる人が羨ましい/独身や子無しで気楽な人が羨ましい/不倫/毒親/学歴コンプレックス/将来が不安/正しい人生の選択とは？などなど。「若い時は将来なんて…」「こんな未来だって分かってたら自殺してるわよ」「自分で言うか(笑)」みたいな会話が延々と続いて笑ってしまう。言ってることは一貫していて、幸福なんて追い求めなくていい。人生に正解なんてない。魔窟を出ても次の魔窟がある。どこかで諦めろ。人生なんてそんなもの。

2022/03/19

[アカツキ]

「サンデー毎日」で連載しているものをまとめた人生相談本。お二人の基本スタンスは人生一度なんだからやりたいことをやればいい。それが人に迷惑をかけることならやめた方がいいけれど、どうしてもそうしたいなら覚悟を決めてやりなさいというところかな。相談者に厳しい言葉もあるけれど、ベースに思いやりや労わりがあって不快にはならない。ハチャメチャな生き方をしているように見えて二人だけど根が真面目だから安心感がある。

2022/04/09