出版社内容情報
あたりまえの生き方が壊れる。
パンデミックのさなかに哲学者が考えたこと。
新たな日常を生きるための哲学入門。
内容説明
あたりまえの生き方が崩れる。一変した世界を私たちはどう生きるか。何が起ころうと、なぜか世界は、人生は「ある」。と同時に、つねに危機に瀕してもいる。そのような「ある」を、深々と味わうために。
目次
第1部 あたりまえの生き方が崩れる(分かれる―危機;ある―存在;溢れる―過剰;味わう―享受)
第2部 死すべき者たち(応える―服従と肯定;逸れる―逃走;ひとり―孤独;自らと自ずから―自由と自然)
著者等紹介
斎藤慶典[サイトウヨシミチ]
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。哲学博士。現在、慶応義塾大学文学部哲学科教授。専攻は現象学、西洋近・現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
3
あたりまえの生き方が崩れる 分かれる―危機:危機をある 私の人生は不要不急 ある―存在:あることの神秘 現にある・それしかない「すべて=全体」 単にあるから何かが現にあるへ 溢れる―過剰:存在が現象へのあふれ出る 清流に間断無し 物来って我を照らす 生命への突破 味わう―享受:現象ははじめから二重化されている 何かを味わる誰か 死すべき者たち 応える―服従と肯定:淀みにうかぶうたかた 現にに私はどう関わるのか 逸れる―逃走:駆り立てによる自然 ひとり―孤独: 自らと自ずから―自由と自然:世界の存在構造 2021/10/12
いかすみ
1
「危機」とは恐慌といった社会の事象ではなく、「ある」が無根拠ということだ。「ある」の根拠を遡っても、無限後退に陥ってしまう。ところで、世界の存在構造は、「ない」→「ある」→「何か」が「ある」→「主体」として「ある」→「ない」であると著者は述べる。全ては「ある」であり、パルメ二デスが指摘する通り「あるはある、ないはない」のである。「ある」の力の充溢から、生命である「何か」が創発される。そして、「ない=無」に直面することで、私が「ある」から逸れて、自由となる。著者は世界の存在構造を詳細に語るが、難しかった。2025/04/18
arisa
0
口語体の書き方が読みづらく、断念。。2024/01/22
Yasuyuki Kobayashi
0
何だかただ文字を追っているような読書に なってしまうのが哲学書だねー 養老孟司さんが読んでいたので挑戦しましたが うーん難しいです⁉️2022/04/13