出版社内容情報
薬害肝炎訴訟原告団代表として闘争を勝利に導いた教育者が、コロナ時代の子育てのあり方を考察する。
内容説明
小学校教諭として長年教育現場に立ち、後に教育理論を修めて研鑽を積んだ著者が、薬害肝炎訴訟の全国原告団代表として市民の政治参加の新たな可能性を開いた経験を踏まえて、幼児教育論を政策として提起する。
目次
序章 コロナ禍の今だからこそ、幼児教育の「質」を考える
第1章 認定こども園と新しい幼児教育の理念
第2章 教育者としての私の軌跡
第3章 薬害C型肝炎訴訟の全国原告団代表として
第4章 国会議員との信頼関係を拠点にして
第5章 安心社会実現会議から幼児教育政策論へ
第6章 幼児教育は何を目指すべきなのか
第7章 幼保連携型認定こども園の現状から
終章 日本の未来を見すえた子育て政策のために
著者等紹介
山口美智子[ヤマグチミチコ]
1956年熊本市生まれ。熊本市立碩台小学校、竜南中学校、市立高校(現・必由館高校)を経て、1980年、福岡教育大学を卒業。熊本県で二年、福岡県で一九年、公立小学校の教諭を務める。1987年、二男出産時、血液製剤フィブリノゲンを投与され肝炎を発症。インターフェロン治療の副作用に苦しみ、2001年に小学校教師を退職。2003年4月に全国初の実名原告となって提訴した。2008年1月、「薬害肝炎救済法」制定。2018年まで全国原告団代表を務める。2008年、九州大学大学院人間環境学府の修士学位を取得。2009年、政府の「安心社会実現会議」に委員として関わった際、就学前教育軽視の現状を知り、再び大学院の研究生として幼児教育を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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