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出版社内容情報
岩田健太郎教授のY o u t u b e 動画は間違っていた?
官邸・報道に屈することなく困難に立ち向かった医療チームらの奮闘を描く。
内容説明
官邸にも、国内外の批判にも屈することなく、危機に立ち向かった勇敢な人々の奮闘を描く、衝撃のノンフィクション!
目次
第1章 救える命は、必ず救う
第2章 空気を読まないヒーロー
第3章 現場VS専門家
第4章 祝福なき大勝利
第5章 日本のオードリー・タンあらわる
第6章 ただ使命感のために
著者等紹介
瀧野隆浩[タキノタカヒロ]
1960年、長崎県佐世保市生まれ。毎日新聞社会部専門編集委員。防衛大学校卒業後、毎日新聞社に入社、社会部記者として宮崎勤事件等を担当。「サンデー毎日」編集次長、本紙夕刊編集次長、前橋支局長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
99trough99
17
DP号の乗客だった方の体験記も出版されているが、こちらは、DP号の医療対応に汗を流した3人と、その後の神奈川県の医療体制構築に汗を流した1人の計4人への取材を中心に「あのダイヤモンド・プリンセス号対応」を振り返る良書。題名の「世界を敵に回しても」は、あの時に汗を流し、でも世界中から激しいバッシングを浴びたすべての人達(橋本岳さんも!)に共通する心境に違いない。岩田健太郎教授が世界に向けてアップした動画のことも取り上げられているが、決して誹謗ばかりではない冷静な分析調の語り口は素晴らしい。2021/04/04
Hiroo Shimoda
12
立場と視点が変われば正義も変わる。批判ばかりせず、当事者の意見を聞いて対話することが必要だし、報道や出版にその機能を期待したい。2021/05/27
チェアー
6
失敗と思ってきたダイヤモンド・プリンセス号での感染対策。しかし、そもそもの対策の発想が考えていたものと違っていた。感染抑止が最大目標ではなくて、生命を守ることが最優先とされていた。そのことに気づかないまま、この感染拡大が語られ、教訓化されていないことをこの本は指摘している。少し対策チームに肩入れしすぎの感もあるのだけど。2021/06/09
ポルポ・ウィズ・バナナ
2
「PCR検査はする必要なし」はDP号の対応が初手になっているからだな。結局、国は状況に応じて柔軟な対応ができていないということに尽きないか。ここで書かれる「現場が独断で動くことの正しさ」と「岩田健太郎批判」は同じ問題を孕んでいる。ようは根本の国家のシステムに問題があるんだよ。現場が独断で動くことを手放しで礼賛してはいけないし、岩田健太郎の現場批判を批判するのは問題だろう。2021/10/23
Yasu
1
ダイヤモンド・プリンセスから神奈川モデル創設、G-MIS誕生まで活躍した4人の現場リーダーにフォーカス。DP対応の真実が知れるだけでなく、様々な困難を目の前にしてもミッションを遂行していくリーダー達の共通した思いに感動。読む手が止まらず一気読みでした。2021/03/30