出版社内容情報
番記者が描く菅新首相の真実。
「鉄壁」「強権の発揮」「巧みな人心掌握術」など数々の評判の真相、対する政治部やメディアの裏側まで。
内容説明
番記者が“オフレコ破り”で描いた総理の実像政治部の内幕!
目次
第1章 菅の資質
第2章 菅に張り付く番記者
第3章 突如吹き荒れた逆風
第4章 「桜を見る会」を巡る攻防
第5章 「アウトサイダー」
第6章 政治部の悪弊
第7章 「失権」から「復権」へ
第8章 首相への道
著者等紹介
秋山信一[アキヤマシンイチ]
1980年、京都市生まれ。2004年、毎日新聞社入社。岐阜支局、中部本社(愛知県)、外信部、カイロ支局長を経て、2017年に政治部へ。外務省、防衛省を計2年半担当した後、2019年10月から約1年間、菅義偉内閣官房長官の番記者を務めた。2020年10月に外信部に配属。在日ブラジル人子弟の教育・医療問題、「アラブの春」以降の中東情勢、シリア内戦、過激派組織「イスラム国」(IS)の動向、日本の外交・安全保障政策などを主に取材してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊田林 浮刄
10
★★☆☆☆本書は菅官房長官の番記者だった著者による書き下ろし。菅さんに対する評価と批判、番記者というムラ社会への自己批判も含む評価等々ニュートラルに記しながら官房長官という実務家としての菅さんは一流だったが総理というトップリーダーの器ではないと結論づけている。結局菅さんって総理になる気なんて元々なかったんだろうな。携帯料金下げるのも結構なんだけど一国のトップとしての信念が全然見えないし。死んだ魚みたいな目でボソボソ棒読みしてる姿を見てると「もう辞ーめた」っていつ言ってもおかしくない気がするガースーさん2021/02/01
二人娘の父
5
日本のジャーナリズム、特に政権中枢を取材する政治部が、どんだけ劣化し堕しているかが、よく分かりました。←読後は頭に血がのぼっていてただの雑言になっていますが、あらためて整理します。まず権力を監視するメディア・ジャーナリストとしての役割についての理解が浅いと感じます。安倍・菅政権の最大の特徴は憲法軽視。つまりそれは主権者軽視です。その点を毎日新聞記者としてどうとらえているのか、そのことが何も伝わってこないことが残念でした。官房長官番の記者がどんな取材をしているかは分かりますが、ただそれだけの本です。2021/08/19
SK
2
214*政治家と距離が近くなりすぎた記者は、取り込まれていくんだろうなあ・・・。望月氏が、事実でない発信をしていると。困ったものだ。2022/08/21
イガラシ
1
メディアは権力を監視するのも仕事の一つだと思っていますが、政治部はちょっと違うのかなと思いました。番記者というのがどのように政治家と関わっていくのかはよく分かりました。2021/09/01
tenorsox
1
菅首相のメディア対応について、毎日新聞の記者(官房長官時代の番記者)が自ら直接対峙してきた経験をもとに具体的に語る。口下手、プレゼン苦手、発信力のなさ等テレビ等から得られる印象そのままの話が中心ではあるが、批判一辺倒ではなく、その功績、秀でた能力や人間的な魅力についても言及している。 また政治報道の在り方、とりわけ当時著者が所属していた政治部(他紙もほぼ同じ)という組織に対する厳しい論評にも多くの頁が割かれている。転任当初から違和感を感じ、同僚や他社の政治部記者も取材対象としてきたというのがユニーク。2021/06/30