炉辺の風おと

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炉辺の風おと

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  • サイズ 46判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620326504
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

八ケ岳の山小屋に籠もり思い巡らす、自然との共生、日常の偉大さ、コロナ後の世界…心身の真芯に響く美しい文章で思索を誘う希有なエッセー。

内容説明

炎に映る孤独はひたひたと一人を満たす。他の誰でもない、自分の生を生きていく。大転換の時―八ケ岳の山小屋から“新しい日常”を探る地球視線エッセイ。

目次

第1章 山小屋暮らし(山の深みに届く生活;火のある風景;遅い春・早い初夏;風の来る道;ストーブの話;長く使われるのも)
第2章 巡りゆくいのち(深まっていくもの;更新される庭;冬ごもりの気持ち;養生のこと;南の風)
第3章 鳥の食事箱(野生と付き合う;リスのこと;植物と仲良くなり、ときどき食べる;時間が止まり)
第4章 いのちの火を絶やさぬように(滲み出る本質;滞りが生まれてしまう;少しずつ、育てる)
第5章 遠い山脈(秘そやかに進んでいくこと;日常が甦る;遠い山脈;生命は今もどこかで;右往左往のただなかに在ること)

著者等紹介

梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売梨木香歩作品集』、エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

115
殺伐とした時代の慌ただしい年末だから、こういう随筆が心に染みる。八ヶ岳の山小屋暮らしを始めた梨木さん。木々や鳥たちという自然だけでなく、山小屋を作った人や以前住んでいた人へ思いを馳せ、暖炉で火を熾しながら、「鳥も獣も人間もみな「地球という大きな庭」の一部」として巡らされた思索は静かで深い。でも後半になると、コロナ下の政府・社会への不満やお父様の病院への不信などが直截的な言葉で綴られる。ご自身の確乎とした強い意思を、清んだ文章の中に暗喩として優しく包み込んで表現するのが梨木さんのエッセイの魅力だったのに…。2022/12/30

kaoru

106
八ヶ岳の山荘での日々を綴ったエッセイ集。暖炉に薪をくべ小鳥やリスに餌をやりつつ、絶滅する種に思いを馳せるなど自然の声に耳を傾けてきた梨木さんらしいが、そこに父上の看取りとコロナウィルスが日常を壊した日々の記述が加わる。看取りの体験で抱いた問題意識は「現代医療に対する疑問としてライフワークになる予感」がしているそうだ。ナチュラリストであり人間社会や歴史を俯瞰してきた彼女に、その問題意識をぜひ掘り下げて欲しいと思う。とはいえ小屋周りや鳥、植物、小動物といった彼女の「最重要関心事」の記述が愛らしく示唆に富む⇒2021/04/23

アキ

92
八ヶ岳の山小屋の炉に薪をくべて火を熾し、森の書斎で原稿を書く。窓の外に鳥が啼き、嵐の夜には木々が飛ばされそうにしなって森の音が聞こえる。東京と山小屋を行き来する生活が目に浮かぶよう。毎週新聞に連載していた文章は、装うこともなく生々しいその時々の思いを伝える。気になった言葉、ふと気づいた思いがけない植物、父の死、読みかけの本のこと。60歳近くになり、背骨の骨折、聴覚の低下などもう若くはない体を、立ち枯れしたウバユリに自らの姿を重ね、人生の最後の一瞬を思い浮かべるようになると、また自然の見え方が変わってくる。2020/10/23

ぶち

86
読友さんのレビューに惹かれて、手に取りました。「私の心に静かに染み込んでくる」という読友さんの感想そのままのエッセイです。小動物や植物との共生、日常の暮らしに感じる季節の移ろい、炉辺の薪の炎との対話、梨木さんの日々の想いが綴られています。そして、山小屋の周囲の自然から、ご自身のこと、お身内のこと、さらには人間社会について語られていきます。どこに目を向けていても、梨木さんの眼差しは優しく、深く、読んでいると頭の奥がしんと静かになり、癒される感覚がしてきます。2024/02/01

Ikutan

86
八ヶ岳で山小屋暮らしを始めた梨木さんの日々を丁寧に綴ったエッセイ。梨木さんがいつも大切にされている自然との心豊かな暮らし。様々な野鳥や植物、動物たち。ネットで画像や鳴き声を検索しながらゆっくりと読みすすめる。美しい文章と装丁にはうっとりと。"火"に対する思い入れも伝わってきて、薪ストーブ暮らしから、火熾しも覚え、新しく作った"離れ"には暖炉が付いているという。穏やかな炉辺での暮らしのはずだったが、後半はご家族の死にまつわる静かな悲しみ怒り、コロナ禍における提言なども綴られる。様々なメッセージ心に留めたい。2020/11/11

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