出版社内容情報
メディアで話題のコミックエッセイ第2弾がオールカラーで登場。半径3mから地球規模まで、アフリカ少年が描く愛しき「家族」たち。
内容説明
カメルーン生まれ関西育ち、アフリカ少年が紡いだ家族の記憶。フルカラー&総ルビでパワーアップ!星野家からご近所さん、カメルーンの親戚まで!地球サイズで考える「家族関係」。甘辛家族観察記、第2弾!
目次
第1章 アフリカママが日本で子どもを育てた結果編
第2章 袖振り合うも多生の縁編
第3章 愛しき日本のご近所さん編
第4章 遺伝子のうずき編
第5章 人類みなファミリー編
著者等紹介
星野ルネ[ホシノルネ]
1984年カメルーン生まれ。4歳直前で母の結婚に伴い来日し、以降、兵庫県姫路市で育つ。高校卒業後、工務店に就職。転職後、飲食店店長。25歳で上京。現在は、タレント活動の傍ら、画力を生かし、SNSを使った表現活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばたやん@かみがた
64
今さらながら読んだけど、あぁこれは話題になるわ!ともすると目を三角にした人々が口から泡を飛ばしながら(まぁ一部だろうけど…)叫んでるイメージもある“多様性”って話題を、関西風のノリツッコミで笑かしつつ提示し考えさせてくれる。それと醒めたリアルな視点を作者が持ってることにも着目。自分が育ってきた異文化に寛容な家庭環境や幼なじみに感謝しつつ、もしそれが無かりせばと考える。大抵の子供には多様的な環境はキツいのではないかという述懐も。この視点が作品全体のバランスを絶妙に取れたものにしている。2019/07/20
Nobuko Hashimoto
36
1巻が面白かったのでこちらも。このシリーズが人気なのは、単なる「あるある」体験や「知られざるカメルーンのびっくり習慣」を面白おかしく紹介するだけではなく(もちろんそこも魅力なのだけど)、体験や事象を多方向から分析しているからだろう。こうした側面もあれば、こうした側面もあるというクリティカルな思考や態度には好感が持てるし、しかも著者が人を見る目は温かい。著者は、そのような明るさ、ポジティブさは、周囲の人々に恵まれたことと、関西の笑いの文化のおかげと考えていて、そういうところもまたいい感じ。2020/03/20
たまきら
33
二作目は著者だけでなくご家族のエピソードがたくさん紹介されていて笑ったりしんみりしたり。ファンデの話は、アフリカ系の子が多いボルティモアで大学生をしていた頃、仲良くしていた人たちが良くこぼしていたのを覚えています。肌の色味が多様すぎて、しっくりくるのが来ない!って。…でもみんなつやつや肌でファンデ不要な気がしたけど。日本人の頭なんかやったことない美容師さんが多くて、自分で着る癖がついたんだよなあ~。別文化に触れるって、大変だけどホント面白い。二巻も満喫しました。2022/08/31
空のかなた
29
四歳で母の再婚相手の日本人と共に、カメルーンから関西姫路に来たルネ君。大抵初対面では「出身国」「来日の経緯」「何語を話すの?」を聞かれるから、逆に何も聞かずに自然と会話が始まると、ルネ君の方が戸惑う下りは興味深かった。日本語もペラペラなのに外見がカメルーン人だから、日本人はやはり初対面で皆が緊張の面持ち。アルバイトに応募して採用される寸前でも、レジに外国人がいたら緊張するでしょ、と不採用に。これもほんの前までそうだったな、と考える。とにかく明るく実体体験を漫画にしてくれた貴重な一冊。2019/12/18
どら母 学校図書館を考える
27
思ったとおり面白い。 毎日小学生新聞で知った作者。小学生新聞の連載が書籍になるには、もっと時間がかかると思うので、とりあえずこっちを読んだ。ルビがあれば、勤務先に入れたいけど、ちょっと残念。 中学校、高校には是非入れて、多文化理解の一助にしてほしい。2021/01/20