出版社内容情報
待望の復刊! 雑草のかわいさ、美しさを世に知らしめた名著がよみがえる。季節ごとに再編集された新装版の第一弾「春」編の登場です。
柳宗民[ヤナギムネタミ]
著・文・その他
三品隆司[ミシナタカシ]
イラスト
内容説明
「雑草の魅力」を世に知らしめた名著!―芽吹きの季節―美しく生まれ変わったイラストでおくる可憐なる春の草花たち。
目次
ナズナ
ホウコグサ
ハコベ
タビラコ
ホトケノザ
オオイヌノフグリ
ムラサキハナナ
タネツケバナ
ヘビイチゴ
レンゲソウ〔ほか〕
著者等紹介
柳宗民[ヤナギムネタミ]
園芸研究家。1927年、民芸運動の創始者・柳宗悦の三男として京都市に生まれる。栃木県農業試験場助手、東京農業大学研究所研究員を経て独立。柳育種花園を経営するかたわら、執筆やテレビ・ラジオで活躍した。(社)園芸文化協会評議員、英国王立園芸協会日本支部理事、恵泉女学園大学園芸文化研究所顧問を歴任。2006年2月、逝去
三品隆司[ミシナタカシ]
科学ライター・イラストレーター。1953年、愛知県生まれ。主に自然科学書の企画、製作に携わる。美術、民俗学にも深い造詣を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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detu
27
図書館お勧めコーナーより。全部読んだわけじゃないけど。イラストが綺麗。そこいらで見かける草花。中には名前すら知らないものも。雑草と呼ばれる草花に対しての著者の気持ちが良い。2021/04/03
ほう
25
代表的な春の草花が丁寧に紹介されている。題名に雑草とあげられているのは、庭や畑にはびこる少々厄介だと思われる草花が多いからかもしれない。けれど、柳さんは眼差しは優しい。希少になりつつあるニリンソウなどもあって楽しい。絵もきれい。2024/04/28
naotan
18
その辺の図鑑とは一線を画す、雑草ノオト。身近な雑草を取り上げて、名前の由来だったり、紛らわしい種との見分け方などを解説する。郊外まで行かずとも、散歩が楽しくなりそうな一冊。2019/04/09
クラムボン
16
著者の柳宗民さんのことは「NHK趣味の園芸」で微かに覚えている。プロフィールには「柳育種花園を経営するかたわら、執筆やテレビ・ラジオで活躍、2006年逝去」とある。そしてこの本は「柳宗民の雑草ノオト」2冊を基に季節ごとに再編集され、春の雑草を41種紹介する。雑草とは「人の用に立たない植物」と言いながらも、愛着を持っているのが分かる。「春の七草」ではナズナ・ハハコグサ(御形)・ハコベ・タビラコ(仏の座)は雑草とする。一方、レンゲやスミレなどは「野の花」と呼んだ方が良さそうで、一口に雑草で片づけるのは寂しい。2023/04/13