出版社内容情報
正岡子規から金子兜太まで、近現代の3 0 0 句の神髄を現代俳句の旗手が徹底解剖。実作にも役立つ、2 1 世紀の決定版鑑賞読本。
小澤 實[オザワミノル]
著・文・その他
内容説明
井月・子規から今日活躍する俳人まで、近現代の300句を解説。実作にも役立つ、21世紀の俳句鑑賞読本、決定版。時代を生き抜く一句の神髄。
目次
新年
春
夏
秋
冬
無季
著者等紹介
小澤實[オザワミノル]
昭和31(1956)年生まれ。俳人。信州大学在学中に連句を学び、俳句入門。成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。十五年間の「鷹」編集長を経て、平成12年4月に俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。句集に『立像』(角川書店、俳人協会新人賞)があるほか、平成18(2006)年に第三句集の『瞬間』(角川書店)で讀賣文学賞詩歌俳句賞受賞。平成20年『俳句のはじまる場所』で第二十二回俳人協会評論賞受賞。俳人協会常務理事、讀賣新聞・東京新聞等の俳壇選者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
23
2018年発行。井月、子規から今日活躍する俳人まで3百人3百句を解説。季節順。以前からぱらぱらと気になる句を読んでいたのだが、最初から最後まで読み通したのは今回が初めて。「堅香子にまみえむ膝をつきにけり」(石田郷子)「生別もいづれ死別や春の川」(山本紫黄)「さくら餅死んでも夫の誕生日」(石田あき子)「香水や時折キッとなる婦人」(京極紀陽)「夏の海水兵ひとり紛失す」(渡辺白泉)「秋風やひとさし指は誰の墓」(寺山修司)等々興味津々で読む。あと数日で九月尽。十月は「秋風や眼中のもの皆俳句(高濱虚子)で臨もう。2025/09/25
双海(ふたみ)
12
井月・子規から今日活躍する俳人まで、近現代の珠玉の300句を、俳句革新の旗手・小澤實が解説。俳句・季語・作家という3種の充実した索引つき。久保田万太郎の師弟の流れが積極的に取り上げられている点も面白い。2024/03/09
豆ぐみ
6
明治から平成の名句300句を、1ページに1句ずつ解説。「俳句αあるふぁ」に連載されていたもの。読みすすめやすくて勉強になります。季節順に並んでいて秋風の句が9句だった。2019/07/08
せっか
4
「春寒のケシゴム一行の字をそげり 鷲巣繁男」 「月を待つシャンパンの栓ぽんと抜き 星野椿」2019/08/12
skr-shower
3
「阿修羅迦楼羅緊那羅摩呉羅伽大火かな」「雪・躰・雪・躰・雪・跪く」気に入りました。2019/03/11