内容説明
人生の楽しみは70歳からの「下り坂」にあり。ドイツ文学者の楽しく老いる極意。リタイア後を豊かに生きるヒント。
目次
第1章 老いに向き合う
第2章 老いの特性
第3章 老化早見表
第4章 老いとお金
第5章 老いと病
第6章 自立のすすめ
第7章 老いの楽しみ
第8章 日常を再生する
第9章 老いの旅
第10章 老いと病と死
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『亡き人へのレクイエム』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
年より関連話題の本が続きます。先週、ラジオ深夜便で著者の池内紀さんの話を聞いていてこの本が話題になっていたので手に取ってみました。とくに2章の「老いの特性」では群れたがるとか見知らぬ自分などが参考になりました。また3章の「老化早見表」では笑ってしまうことが多いのですが自分自身に照らしてかんがみることが多く反省の材料になります。いい本でした。2019/03/28
じいじ
81
タイトルに飛びついたものの、久しく眠らせてしまった。サブの「トシをとると楽しみがふえる」は、残念ながら私には詭弁でした。私は生来がセッカチで、行動に移るのは早いのですが、近頃は体力がついてきません。この同い年の著者も、気が短い性格とお見受けします。ところどころで「それは違うな…」横ヤリを入れたが、大筋は老人の気持ちを代弁してくれていて面白かった。老人一人ひとりが自分の「老い」を考えて、一所懸命考えて生きていきなさい叱咤激励されました。2023/03/22
keroppi
51
年をとっての切実な現実が書かれていて、「トシをとると楽しみがふえる」というほど、楽しいことは書かれていなかった。年をとることの現実を理解し、いかに生きる楽しみを自分で見つけていくしかないのかなと思った。2018/07/29
千穂
48
定年を迎えてから絵画教室でデッサンを学んだという池内さん。この本のイラストもご自分で描かれている。年を取ると人の話を横取りして自分のことばかり話す横取り症が増える。老若問わず人の話はちゃんと聞いてほしいよね〜老いに寄り添う、病に連れ添うと言う感覚は悪くないと思う。今後の参考に。2017/12/02
クリママ
45
すごいトシヨリなのか、すごいBOOKなのか。よりよいトシヨリになるためのBOOK、という感じ。そうそうと頷くところ、そっか―と思うところ、表題からもわかるように重くなく読みやすい。筆者の年齢になるまでまだもう少しあるが、年を取り老いていくことを受け入れなくてはいけないなぁと思った。親の老いを見ると哀しく、自分の老いは受け入れ難く思っていたけれど。2019/05/07