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出版社内容情報
圧倒的な混沌と不思議なほどの自然体。注目の批評家が贈る、〈新しい文学〉としての宇多田ヒカル論。
内容説明
彼女は、何を歌っているのか?圧倒的な混沌と不思議なほどの自然体。その歌の源泉へと迫る、“新しい文学”としての宇多田ヒカル論。
目次
第1章 天才(natural)について
第2章 distanceに神が宿る
第3章 自分らしさを守る剣
第4章 ULTRAを突き抜けて
第5章 誰もいない空
第6章 幽霊的な友愛のほうへ
著者等紹介
杉田俊介[スギタシュンスケ]
1975年、神奈川県生まれ。批評家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。文芸誌、思想誌に文学やサブカルチャーについての批評を発表するとともに、若年層の非正規雇用問題にも深く関わり、その論考が注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
32
宇多田ヒカルの作る世界に潜む謎を紐解く。ヒッキーの新しいアルバムを心待にしている私には、懐かしいお話でした。2018/05/17
しゅん
12
音との関係性抜きで歌詞の意味性を読み解く、その際に作家の伝記的事実を絡めて物語化する。江藤淳(の一側面)からロッキンオンジャパンのライターに引き継がれた手法には「音楽でそれやるなよ」という苛立ちが付きまとうが、この本は見事にその手法を取っており、批判点はいくつもいくつも挙げられる。それでも本書を嫌いになれないのは、「わからない」という感覚と自分の実感に忠実だからだと思われる。愛すべき「弱さ」が堂々と情けなく屹立している。「もう少し目を凝らそう」と著者が語りかける時、それは常にか弱い自身へと向けられている。2020/07/03
Yoshie S
5
宇多田ヒカルの生い立ちから紐解くことで見えてくる、曲中の孤独。何気なく聞いていたけれど、共感してやまないのは、根底にあるこの感覚なのだろうな。 点と線も読んでみたい。 2017/10/03
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
5
読み始めたとき、ロキノンの人が書いた本か?と思わず著者がどんな人か確かめてしまったよ。2017/04/24
三山甕
3
うーん…解釈違い。もっと宇多田ヒカルのパンセクシュアル的な面に目を向けて欲しかった(特に、歌詞の解釈で「男女の」恋愛であるという限定をしている部分は、だいぶげんなり。2020/02/06