天皇陛下「生前退位」への想い

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天皇陛下「生前退位」への想い

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620324197
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本中に衝撃を与えた「生前退位」のご意向。その真意を、天皇と天皇制を深く知る昭和史研究の第一人者が、歴史を踏まえて解読する。

内容説明

天皇陛下「生前退位」の真意を、昭和史研究の第一人者が歴史からの視点で読み解き、現代に深く刻む。天皇と国民の新しい共存関係を探る、現代日本人必読の一冊。

目次

第1章 天皇陛下「生前退位」の解読(「生前退位」への想い;天皇陛下「生前退位」が浮上した2つの理由;「生前退位」を大正天皇崩御から考える;「生前退位」を昭和天皇崩御から視る;昭和天皇の容態急変と今上天皇が代行した国事行為;「平成の玉音放送」に込められた覚悟;今生天皇にとって象徴天皇とは何なのか;今上天皇の意思は、いかに世論に受け入れられたか;天皇、皇后両陛下と私が交わした「会話」)
第2章 天皇と国民の新たな回路のために(国民が共鳴した象徴天皇像;軍事主導体制とは相いれない象徴天皇制について考える;大正期、摂政制度の内実から天皇の生前退位を考える;角栄ブームから読み解く天皇の生前退位;天皇と国民の新たな回路のために)

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家。評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。第五二回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

100
国民がもっと象徴天皇の声に耳を傾けるべき。陛下の生前退位のビデオメッセージは、平成の玉音放送なのだ、と展開される保坂氏の本。週刊誌等の連載を纏めた本だが、考え方の纏めとして良かった。陛下は数年前から、否、昭和天皇崩御が察せられた頃より終身在位の残酷さに1人で立ち向かっておられる。それら状況下、生前退位も含め、現代の我々国民は、天皇に何を仮託し、得て行くのかを考えるべきと展開される。考えの整理になる本でした。2017/01/14

ナディ

29
今上天皇の真摯な思いについて、大正天皇、昭和天皇の実録から読み解いている。摂政をおくことによりあった出来事などを読むと、陛下のお気持ちは、いかほどのものか。と思ってしまう。2016/12/12

kitten

10
古書にて。生前退位について、お言葉があってすぐに書かれた本。あのビデオメッセージは、平成の玉音放送であると同時に人間宣言でもあった、と。色々な記事をまとめたものだから、あちこちに重複が見られて読みにくい。摂政をたてた大正天皇、最後まで天皇だった昭和天皇の苦労を、今後の天皇にもさせるのか?天皇だって、人間なんだよ、元気なうちに辞めさせてくれ。あのメッセージは驚くほど高い支持をうけて、令和の事大につながっていくことになった。2022/05/15

内藤銀ねず

10
再読。平成三十一年四月の新元号発表と、五月の令和改元。今年のことなのにもはや歴史となってしまいましたかね。あの奉祝ムードは平成改元の時にはなかったことだし、貴重な歴史に立ち会えたことは一生の記憶になった。その歴史が綴られるきっかけとなったのは上皇陛下のお言葉に尽きる。宮内庁HPでもお言葉本文は読めますが、当然ながら横書き。これが縦書きで掲載されているのを見て、webでは読み取れなかった陛下の真意がすっと入ってきます。この本の真価はそれだと言ってもいいくらい。再度書きますが今年の譲位は歴史なんです、皆さん。2019/08/29

ゆうゆう

7
平成の玉音放送。お心の真意。考えれば考えるほど、切ないなぁ。終生在位の「在位」を「仕事」に置換すると、終生仕事!仕事だけの人生!ワーカーホリック度が1000%!途端にブラック企業になるではないか。定年あってもいいじゃない。定年後に旅行したっていいじゃない。人間だもの。いろいろ難しい事があっても一度区切りがあって、その上でもう少し出来る出来ないがあってもいいのかな~と思いました。2017/01/29

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