内容説明
45年にわたって原発の危険性を訴え続けてきた信念の科学者が今、最も伝えたいこと。反骨の原子核工学者、京大退官後、初の書き下ろし。
目次
第1章 原子力緊急事態は今も続いている
第2章 福島第一原子力発電所は今、どうなっているか
第3章 日本は原発廃炉の時代に突入した
第4章 不都合な事実を黙殺する日本のメディア
第5章 原子力マフィアの復権を許してはいけない
第6章 原発・戦争国家へと突き進む政府の暴走を食い止める
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
1949年、東京生まれ。工学者(原子核工学)。元京都大学原子炉実験所助教。1968年、原子力の平和利用に夢を抱いて東北大学工学部原子核工学科に入学。1970年、女川での反原発集会への参加を機に、原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。専門は放射線計測、原子力安全。2015年3月の定年退官を機に、信州へ移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
14
著者の専門である原発、被曝だけでなく、秘密保護法や安保法制、安倍政権への批判など、著者の専門外に対する考えを知れるのは有益。著者の考えにいちいち納得する自分がいるが、一つだけ承服できかねる点があった。それは127頁に書いてある原子力協定12条4項と16条3項についてだ。著者は12条4項を、“原子力をやめようとする時は協議をしなければならないということ。だから日本が「やめます」と言っても米国が「うん」と言わなければやめられないわけです。そしてもう一つは、その判断が経済優先でなされるということです。”と言う。2016/03/21
ペカソ・チャルマンチャイ
4
一部同意出来ない部分があるが、それ以外はほとんど納得出来る内容です。人命や法をおろそかにしながら、愛国心や道徳を語るとは、著者のおっしゃる通り、この国の首相はきっと病気なんでしょうね。しかも重症の。でも「愚かな国民には愚かな政治」ということは、そんな人を首相にした国民も病気なのかもしれませんね。2015/12/18
Kenji Ogawa
0
必読の一冊。書いていることは真当だが、筆者は四面楚歌状況。毎日と朝日はまだ放射能汚染を免れている。2017/04/11
nazukenta
0
川内原発再稼働差し止めの申し立ての却下は無責任な判決。日本の原発規制基準に避難計画がないことを米国も知らなかった。 過酷事故が起こった場合、避難はほぼ不可能。2016/04/18
Akio Kudo
0
★★★★★ 非常によく出来ている。原発には当然、原子炉が寿命を迎えるという必然があり、その際に廃炉にする費用と手間が馬鹿にならない現実は恐ろしい。2018/02/10
-
- 電子書籍
- 美しき奴隷〈氷の皇帝より愛をこめて I…