内容説明
小学生の我が子らが、いともやすやすとiPadを使いこなしている姿にたまげ、ワープロ出身・親指シフターの小説家は驚くほどあっさり、その軍門に降った―。遂にパンドラの箱を開けてしまった―ガラ携で充分だったはずの「アラ還」作家が思わずハマるデジタル探訪記。
目次
1 きっかけは
2 さあ、はじめよう
3 書斎で旅先で
4 トラブル&トライ
5 政治や経済とネットについて考えた
6 中の人びと
7 使うのは結局人間なのだ
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年、広島県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅ちゃん
20
著者が還暦より、スマートホンやタブレットを使い始め、その苦労話が書かれているのだろうと思いきや、そればかりではなく、デジタル機器を素材としたエッセイでした。 思っていた内容とは違ったけど、楽しく読めました。 私自身、スマホやタブレットに手を出したいのに勇気がなくて…。勇気をもらえるかなぁと思って読んだんですが、それはなかったなぁ!2014/10/09
Daisuke Oyamada
8
還暦を過ぎてから、ipadを購入。 自称??電脳生活を始めた高橋源一郎さんのエッセイです。 文壇のワープロ王子だったはずなのに。字が汚くて、書くのが遅く、ワープロがなかったら小説家にはなっていなかった、という著者。 「ワープロで小説を書くなんて」当時の文壇は電脳に否定的かつ閉鎖的だったけれど、そんな空気をものともせず、これ幸いとワープロを導入した著者。瞬く間に親指シフトを習得・・・ https://190dai.com/2023/05/20/還暦からの電脳事始デジタルことはじめ-高橋源/2023/05/17
vaudou
7
親指シフトですよやっぱり。2014/12/21
スローリーダー
6
藤村靖之さんとゼミの学生O君のエピソードが良かった。全然電脳とは無関係なのだが、「子どもは、親の下で育つが、同時に親の目の届かないところで、もっとずっと育つのではないかと思う。」(166頁)の一文にグッとなった(極私的な思いから)。2019/01/18
嘉月堂
5
1歳半の子供がiphoneを操作してしまうって凄いと思います。理屈ではなく直感的に分かるように作りこまれていることなんでしょう。ipadとかkindleとか使ったことありませんが、つかってみようかなぁー。2014/10/31