内容説明
困難な時代に希望をさぐる珠玉の言葉。
目次
第1章 むずかしいことをやさしく
第2章 戦争を語り継ぐ
第3章 パーキンソン病とともに生きる
第4章 ラジオとテレビと活字と
第5章 芸の力
第6章 原発震災以後
著者等紹介
永六輔[エイロクスケ]
1933年、東京・浅草生まれ。早稲田大学在学中から放送の世界に関わり、以来、テレビやラジオの放送作家、作詞家、語り手など様々な分野で活躍。日本レコード大賞(1959年)、菊池寛賞(2000年)、毎日芸術賞特別賞(2013年)などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
30
面白くする努力が足りない学校(33頁)。想像力が創造力になる(37頁~)。ラジオも読書も大切(38頁)。小沢昭一 的こころは権力にさからい、戦争を否定し、その上で笑わせてくれた貴重な番組(61頁)。 古典落語は話芸、新作落語は話術(165頁)。 2015/03/27
けんとまん1007
8
タイトルは、大好きな井上ひさしさんの言葉。これは、あらゆることに通じるのだろうなと思う・・・が故に、とても深い言葉でもある。やさしいことを、難しく言う人は多いと思うし、メデイアを賑わすのは大抵、そういう人たちだと思う。それをベースにした、永さんの言葉もまた、奥行きがあると思う。自称「男のおばさん」というのを耳にしたこともあるし、ある意味、ピッタリだなと。それにしても、永さんを取り巻く人たちの、なんと素晴らしいことよと思って、それが、明快な答えでもあると思う。2014/03/22
しゃんしゃん
6
番宣のコラムをまとめた本。ラジオという媒体の申し子とでも言える超人。作り込んだテレビではなく、そして台本を読むだけのラジオではなく、自分の言葉に責任の持てる媒体はラジオ。原則としてテレビに背を向け「話術」を磨きあげてきた第一人者。パーキンソン病に侵されながらも一筋に50年以上のキャリアを刻んだ。タイトルの「むずかしいことを やさしく やさしいことを 深く 深いことを 面白く」。これが出来れば一流の人物なのだろう。2017/04/20
みけのすずね
6
先月亡くなった永六輔さんが、7年前から約4年半書きためられたコラム集。TVやラジオを心から愛しておられますね。「パーキンソンのキーパーソン」と自ら言った永さん、身体の不自由さを感じさせないおもしろいお話の数々を、ありがとうございました。2016/08/02
aloha0307
4
表題...なんて素敵なことば 作者は永六さん。 いまパーキンソン病に罹られているが、なんともバイタリティ豊か&そしてとても優しい。また永六さんの周りの友人の素晴らしいこと。 とくに松島トモ子さんの歩みは調べてみたくなったよ。2014/05/06