民主党を見つめ直す―元官房長官・藤村修回想録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620322322
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0036

内容説明

総括「民主党」。普天間移設問題、東日本大震災、尖閣諸島問題、税の一体改革、TPP…野田内閣の官房長官が語りつくす政権終焉までの482日間。

目次

1 民主党政権を検証する(鳩山内閣、菅内閣;野田内閣)
2 民主党政権の源流をたどる(日本新党;新進党;民主党合流 ほか)
3 民主党を総括する(政権交代の感想;政策決定の内閣一元化;国家戦略局構想 ほか)

著者等紹介

藤村修[フジムラオサム]
1949年大阪市生まれ。73年広島大学工学部卒、財団法人交通遺児育英会入局。79年日本ブラジル青少年交流協会事務局次長。89年社団法人日本ブラジル交流協会専務理事。93年衆議院議員総選挙当選(以後連続6回当選)。2010年外務副大臣、厚生労働副大臣。11年から12年まで内閣官房長官を務める。現在、あしなが育英会副会長、日本ブラジル中央協会副会長

竹中治堅[タケナカハルカタ]
1971年東京都生まれ。93年東京大学法学部卒、大蔵省入省。98年スタンフォード大学政治学部大学院博士課程修了。99年政策研究大学院大学助教授。2007年同准教授(法律改正による職名変更に伴う)。10年同教授。著書に『参議院とは何か 1947~2010』(中央公論新社、2010年大佛次郎論壇賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

19
国民を裏切ったのは、TPPや消費税だと思う。’それよりも、役人の無駄遣いや天下りなどの行革を断行すべきだった。これは東大法学部卒中心の役人に潰されたのだった。09年の夏に開票速報業務のバイトをしていた時は、こうなるとは思わなかった。3・11もそうである。除染(101頁~)。野積みの袋から漏れてきている放射性物質が困る。TPP(112頁~)。アメリカの外圧に屈しているのか。日本新党、新進党の過程も出てくる。この間の選挙で政権奪還を、の意気込みがなかったのはこの政党への将来像を疑う。2015/02/21

Francis

15
一日で読了。面白かった。野田民主党内閣で官房長官を務めた著者の民主党内閣時代、そして初当選の日本新党、新進党での歩みを振り返っており、平成時代の日本政治史の当事者の証言としても読める。なぜ民主党政権が瓦解したか、それは政権交代可能な二大政党の一角を担うことを目指した新進党にすでに萌芽があったこと、平成日本政治のキーバーソン小沢一郎氏の存在、民主党の支持母体の一つ連合の実態、自民党の派閥政治的な党内ガバナンスの不在…、様々な理由があることがわかる。日本の政党政治の在り方を考えるうえで必読文献になりそう。2017/10/22

しろくま12

0
日本の政治過程において、「政府・官邸への権力集中」が進む現代だが、それでも国会や与野党がもつ力は強く、政府・官邸の強いリーダーシップによる政治の実現は難しい。民主党三内閣の発足から退陣への経緯がそれを物語る。国会の要職や官房長官という視点からの考察は面白い。各政治家の行動をいかにして制度がコントロールするのか。制度論の面白さだと思う。民主党政権の失敗の原因を「小沢一郎」という一人の政治家の存在に求めるのなら、日本政治に成長?はない。しかし、民主党はお粗末すぎた。2020/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8624727
  • ご注意事項