内容説明
身の底に潜む土地と歳月の記憶。新宿、丸の内、日比谷公園、横浜、熱海、小樽、静岡、神戸、広島、長崎、東京駅…人生と対話する35の旅。
目次
大久保通り―身の奥から浮かぶバス通り
国分寺街道―門だけが残っていた
丸の内―商店街にいるような
新宿―環状線の内と外
井ノ頭通り―玉蜀黍畑に飛びこんだ日
日比谷公園―ある年、ある時間の熱
都心の夜景―色彩のドラマの底に
箱根・精進ヶ池―最高地点から少し下って
京都市学校歴史博物館―ひんやりした冷気とともに
下田―忙しい港町〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タピオカ
20
これまで生きてきた中で、忘れ難い記憶に結びついている土地を80才を目前に再訪し、そこが今どんな姿となっているかを探したり確かめたりする。 あまりにもかけ離れてしまった時、記憶の中にしまわれた光景は、目の前に今あるものより鮮やかで貴重であると思いたい。プロローグに惹かれた。2021/05/29
まりこ
5
毎日新聞に連載された土地にまつわる36のエッセイに写真を添えてをまとめたもの。写真を撮ったのは小学校時代の友人。 黒井さんが「忘れ難い記憶に結びついている土地」を再訪し、今の姿に思うことを綴る。文章に寄り添う写真が、記憶の中の景色と目の前にある景色とを行き来させてくれるよ。友へ すてきな仕事、おめでとう。2013/09/27
シンドバッド
3
著者とは一回り以上違うだけに、少し異なるものの、同じ風景を見て、学校に通った。 著者のこの手の文章が、小説の文章より、お気に入り。2013/12/10
kan
1
6、70年前の記憶の地再訪が多い。めまぐるしく変化する日本では同じトポスを感じられるか?同じく戦災を経たヨーロッパが元のレンガを積み上げても旧態を取り戻しているのと対照。2015/09/30
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