アナウンサーの日本語論

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アナウンサーの日本語論

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620322056
  • NDC分類 699.3
  • Cコード C0036

内容説明

日本を代表するアナウンサーが、自分史を振り返りつつ語る伝える技術と日本語の力。

目次

第1章 日本語で伝える技術(アナウンサー冬の時代;放送記者の登場;口語体文章の音声化;書き言葉と雑談の間;話し言葉の三原則 ほか)
第2章 私の朗読術(作者との対話;意味の魂で読む;なりきらない;声のよしあしは無関係;リズムが大切 ほか)
第3章 テレビとともに生きて(テレビのすごさを実感;台風中継への違和感;新人時代の失敗;沢村貞子さんがインタビュー第一回 ほか)
第4章 現代日本語論(あえて小言幸兵衛になって;おかしな曖昧表現;より婉曲に、より曖昧に;自己保身の言葉;奇妙なへりくだり ほか)
第5章 放送と日本語の歴史(現代日本語の成り立ち;標準語とNHKアナウンサー;放送局の誕生;女子アナ第一号は心中していた ほか)

著者等紹介

松平定知[マツダイラサダトモ]
1944年東京生まれ。元NHKアナウンサー。京都造形芸術大学教授。國學院大學客員教授。1969年、早稲田大学卒業後NHK入局。NHK高知放送局勤務を経て、1974年よりNHK東京アナウンス室勤務。「連想ゲーム」などの司会を経て、朝と夜のテレビニュース、「その時歴史が動いた」キャスター、その他多くのNHKスペシャルを担当。2007年にNHKを定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほんのうさぎ

1
NHKアナウンサーゆえの日本語と伝えることへの真摯で厳しい姿勢が覗けました。朗読もなさっているそうで、朗読術の下りには考えさせられました。「作者と対話することが醍醐味」「なりきらない」「自分の生理で読まない」「意味の塊で読む」などなど。松平さんの朗読術は「作者の代弁者である」「間とリズム」を重視しているように感じました。ものすごく考えた結果、今のところ私が目指す朗読とは違うような気がするけど、頭に入れて取り組んでいきたいな「とは」思いました(笑)小言幸兵衛のくだりはおもしろかった。また読みたい。2021/07/03

チャーリイ

1
元NHKアナウンサーの松平定知さんの「自分史」とアナウンサーの役割の在り方などについて論じた書。 記者がキャスターをやるようになって、記者が、文字通りの記者に終わらず、話者になっていくなかで、アナウンサーは何を成すべきかの議論がアナウンス室で行われていたというのは、放送に対する情熱・プロ意識の表れだなあと思った。そして、松平さんの藤沢周平作品の朗読への思いの強さには敬服。老ディレクターとの、たった1単語のアクセントに関する議論、など、アナウンスの第一線で活躍してきた松平さんならではのエピソードは面白い。2013/11/15

ばらけつ

0
「その時歴史が動いた」などで御馴染み元アナウンサー松平定知さんの「伝えること」に対する所見と、それに伴った自分史。松平さんの優しい口調での歴史案内を僕は強く覚えているのですが、その裏でこれ程までの試行錯誤や思いがあったとは、と衝撃を受けました。アナウンサーとしてのエピソードや、正しい日本語で正確に意味を伝えることについての考えの数々が、本当に大切なメッセージとして伝わって来ます。言葉には意味しか載せるべきじゃないし、そこに目立ちたいと言う欲求を載せるべきじゃない。凄く大事なことだな、と。9/10点。2014/12/12

どっち

0
自分の言葉でしゃべるというのは、それだけで他人に伝わるものになるようで、事前にセリフを用意しておいたり覚えたりせず、その瞬間瞬間で言葉を吐き出す。でも、そのための事前準備は周到。NHK『その時歴史が動いた』の語りもその時感じたことを言葉にするから人に伝わるんだ。2013/06/28

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