内容説明
理想に燃えたインテリたちが、残忍な虐殺者と糾弾されるようになった過程に何があったのか。平等な社会の独立国を建設する夢が狂気に変わり、制御不能になったのはなぜなのか。気鋭ジャーナリストが人間への根源の問いを抱えて、ポル・ポト派主要幹部に対峙した。人類史の悪夢をあばく類例のない証言。
目次
序章 残虐な歴史の根源へ
第1章 私たちは力を正しく使った―ヌオン・チア(元ポル・ポト派ナンバー2)
第2章 私たちは有頂天だった―イエン・サリ(ポル・ポトの義弟、元外交担当副首相)
第3章 私のような知識人は―キュー・サムファン(元国家幹部会議長)
第4章 「反革命」の糾弾が怖かった―スオン・シクーン(元ポル・ポト政権外務省幹部)
第5章 私が愛したポル・ポト派―ピン・ソイ(元教師、ポル・ポトの元級友)
第6章 野望を胸の底に―テプ・クナル(ポル・ポトの元秘書)
第7章 穏やかなあの人たち―リー・キム・セイン(ヌオン・チアの妻)
第8章 人は誰でも残虐さを秘めている―チャン・クリスナー(共同通信プノンペン支局スタッフ)
著者等紹介
舟越美夏[フナコシミカ]
福岡県生まれ。1989年、上智大学ロシア語学科卒業、共同通信社入社。2001年から02年までプノンペン支局長、04年から06年までハノイ支局長(プノンペン支局長兼務)、06年から08年までマニラ支局長を務める。この間、米軍によるアフガニスタン攻撃、枯れ葉剤・米軍基地問題、女性問題、スマトラ沖地震津波、ミャンマーの民主化運動などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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