内容説明
ヒトはなぜ“ことば”をもつのか。“ことば”を使うとはどういうことか。チンパンジーやゴリラは「おしゃべりをする」のだろうか。霊長類学者による「人間の本質を探る」エッセー。
目次
ヒトとチンパンジーを分かつもの
ヒトはなぜ“ことば”を持つのか
家族の進化史
ヒトの子育て 人の子育て
“ことば”と“サイン”
世界の見え方
もうひとつの世界
「障がい」を進化史からとらえ直す
わたしのフィールドワーク
ゴリラと新しい森―アフリカの旅1
森に生きるヒト―アフリカの旅2
霊長類学研究者・今昔
障がい者のフィールドワーク
インドネシア あたたかな南の島で
スマトラの旅 ジャワの旅
ミナンカバウの人びと
“怪物”と“野生の使い”
照葉樹林文化論
いくつもの人生
著者等紹介
三谷雅純[ミタニマサズミ]
1954年生まれ。霊長類学者。京都大学理学部卒。京都大学大学院理学研究科動物学専攻博士後期課程修了。理学博士。現在、兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授。県立「人と自然の博物館」主任研究員。日本霊長類学会、International Primatological Society、日本生態学会、日本熱帯生態学会、日本アフリカ学会、日本哺乳類学会、兵庫県政学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あんPAPA
3
中学生の時に通っていた塾の数学の先生と云うきっかけで読むに至った。ずいぶん昔にはテレビのドキュメンタリーにも類人猿の研究で出演されているのを拝見した記憶がある。内容は毎日新聞連載のエッセイを集めて一冊の本にしたもの。従って重複も多く、特に目新しい事項は無かった。しかし、大病されたとの事であったが回復されたようで良かった。また、読書を通じて再会できたようで嬉しかった。2019/05/22
はるお
0
霊長類学の話だが、障害者を軸にした人間社会の在りようが主な話題になっている。2015/07/09
おかき
0
なるほど~な内容。 そんなものの見方もあるのかと、興味深く読めました。」2013/12/01