Mainichi Science<br> 植物はヒトを操る―人と自然をとらえなおす

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Mainichi Science
植物はヒトを操る―人と自然をとらえなおす

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620319896
  • NDC分類 470.4
  • Cコード C0095

内容説明

「人間の方がむしろ、植物に利用されているのではないか」…。ごく身近にありながら、異なる生命のシステムをつくり上げている植物に思いをはせれば、この世界は人間だけで成立しているのではないという、当たり前で、驚くべき真実が見えてくる。クリエイターと花のプロフェッショナルが繰り広げる、深遠で刺激的なサイエンス・トーク。

目次

第1章 植物の生命戦略
第2章 植物が日本人をつくる
第3章 この世にオスは必要か
第4章 植物は偉人を操る
第5章 権力と植物
第6章 花と共進化するヒト
あとがき対談 植物に試されるヒト

著者等紹介

いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。著書にエッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)など。2006年に創刊された園芸カルチャー誌「planted」では編集長を務め、現在WEB TV「plants+」として展開している

竹下大学[タケシタダイガク]
1965年、東京都生まれ。育種家。千葉大学園芸学部卒業後、キリンビールに入社し花の育種プログラムを立ち上げる。2004年、All‐America Selectionsが、北米の園芸業界に大きな貢献をもたらした育種家に贈る「ブリーダーズカップ」の初代受賞者に。現在、ジャパンアグリバイオ(株)植物開発研究所に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

57
近所の空き地に群生するはセイタカアワダチソウか、はたまたオオアレチノギクか。『漂流教室』的趣があってコワイのだ。そんな無知な私にもするするクスクス読めて、せいこう氏の「僕の把握している地球という空間が豊かにゆがむ」は言い得て妙。良本。2020/07/05

Sakie

17
プロの育種家竹下氏といとうせいこうの対談。軽い気持ちで読めるが、さらりと出る話題がべらぼうに面白い。八重咲の花ができる仕組み、純白の花が自然界に存在しない事実、ビールの主原料が大麦である必然性等々。『僕の把握している地球っていう空間が豊かにゆがむ』。いとう氏の関心は、国境なき医師団しかり、私の関心とつながっていると感じる。 植物の育種は特異なものを選ぶ作業の連続だ。それは即ち遺伝的な多様性を失わせる。だから、多くの遺伝情報が残っている野生種や古い品種を絶やさないために、種を保存するのだそうだ。2019/10/22

tipsy

12
"想像ラジオ"の解説に本書の事が書いてあり「死んでる組織と生きてる組織が両方あって木、生きてる組織だけなのが草花」という文に惹かれ本書を。木が半分死んでるとか物凄い生命体ではないかと。いとうせいこうも言っていたが読んでると、自分の把握している地球ってゆうか空間が豊かに歪む感覚になる。植物や空を見るのが好きなのだが読了後、確実に違う視点で見るようになっている。特に花を見る時。揺るぎない実績を上げている育種家の竹下さんが、「植物の育種をしていて、同業者が俺が作ったと言い切れる神経は何だろう」と。(続く)2016/05/23

やまとさくら

12
園芸エッセイ「ボタニカルライフ」から著者を知り、本書を手にとりました◎対談形式。いとうせいこう氏×育種家の竹下氏。育種家とは花や野菜などの新種を開発する◎お二人の軽快な会話から、園芸界の豆知識&雑学(と言うには もったいない)を 知ることができました。大航海時代や戦争の開戦・終戦に植物の利用や開発などに大きな影響をもたらした◎アメリカでは エジソンとフォードに並ぶ発明王の園芸家がいて、フォードは その人にトラクターをあげたり、エジソンは 園芸業界の特許のようなのに働きかけをしたとか。。◎また読みたいです~2015/05/12

ミエル

10
対談形式なので、理解しやすく読みやすい。この構成の勝利かも知れない。植物に支えられて生きる生物として、読んでおいて損はないと思う。2014/07/08

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